第10話、最初は余韻でふわっとしてたのに、終盤にかけて空気が急に熱を帯びていく感じがすごかった。
久部(菅田将暉さん)が掴みかけた“舞台の未来”が、同時に足元から崩れそうな気配まで漂ってて、気持ちが落ち着かないまま引き込まれていった。
おばば(菊地凛子さん)の怪しすぎるワードがぽつんと落ちた瞬間、心臓がバクッと動いたの忘れられない。
最後の最後で意味がつながった時の震え方、ほんとにヤバかった。
「冬物語」公演を乗り切った夜、久部の前に現れた蜷川幸雄(小栗旬さん)
トラブルの連続で崩れかけた舞台を、気迫で押し切るみたいに上演し終えたあの夜。
ジャズ喫茶「テンペスト」で久部(菅田将暉さん)が見つけたのは、カリスマ演出家・蜷川幸雄(小栗旬さん)。
蜷川の言葉って、優しいとか厳しいとかじゃなくて、ズトンと胸の奥に入ってくる感じで、久部が震えてた理由が画面越しでも分かりすぎる。
自分の道が間違ってなかったって言われたみたいな、光が差す感覚がじわじわ広がって、見てる側まで胸が熱くなった。
WS劇場の未来を左右する対決、トニー(市原隼人さん)の音声が流れた瞬間
深夜の劇場で、久部と浅野大門(野添義弘さん)がジェシー才賀(シルビア・グラブさん)と向き合うシーン。
置かれたラジカセから流れる“逮捕されたトニー(市原隼人さん)の声”が静かに空気を揺らした瞬間、鳥肌が立った。
才賀が態度を変え、格安で劇場を使い続けていいと約束する流れは、舞台の神様が味方してくれたみたいな奇跡感があった。
久部(菅田将暉さん)がほっと息をつく表情が、ここまでの緊張をぜんぶ溶かしてくれるみたいで、胸がほんのり温かくなった。
リカ(二階堂ふみさん)の囁きが引き金になり、支配人交代へ一直線
だけど安心したのも束の間、リカ(二階堂ふみさん)の「追い出しちゃいましょうよ…大門さん」という囁きの破壊力がエグかった。
彼女の笑顔の裏にある策士っぽさが、静かに火をつけるみたいで空気が一変。
才賀(シルビア・グラブさん)を巻き込み、大門の妻フレ(長野里美さん)の不正を暴く流れもテンポが鋭くて、気づけば久部が新たな支配人に座っていた。
舞台の未来を掴むためとはいえ、権力のチェンジってやっぱりザワッとする。
久部の表情にも、“覚悟しなくちゃいけない世界に踏み込んだ”影が少し見えた気がした。
おばば(菊地凛子さん)の「男から生まれた男」発言が意味深すぎる
そしてあの案内所のおばば。
久部を見る目がなんか全部お見通しっぽくて、ふっと落とした言葉が怖いくらい刺さる。
「男から生まれた男に気をつけろ」
久部が身を乗り出すと、おばばはさらにゆっくりと区切って
「お前の足を引っ張るのは、男から生まれたお・と・こ」
っていう謎めいた忠告。
意味が分からないのに、背中だけ冷えるような感覚が残った。
衝撃のラスト、“おとこ”の正体が蓬莱(神木隆之介さん)につながる
久部(菅田将暉さん)は「そんな奴いない」と軽く流したように見えたけど…
ラストで流れが全部ひっくり返った。
演出助手の蓬莱(神木隆之介さん)の母の名前が“乙子(おとこ)”。
蓬莱が微笑みながら
「僕は“おとこ”から生まれてきたんです」
と言った瞬間、脳内でパズルが一気に完成して心臓がバクン!って跳ね上がった。
優しい顔してるのに、どこか深い闇が見える気がして怖いのにワクワクが止まらなかった。
SNSでは
「おとこってそういうこと!?」
「やばい伏線回収きた」
「蓬莱…反逆ある?」
「最終回どうなるの…心が追いつかん」
みたいな声がずっと並んでて、まさに全視聴者の感情が爆発した回だった。
まとめ
第10話は、ふわっと優しい余韻から始まったのに、ラスト数分で一気に世界が裏返る衝撃回だった。
久部(菅田将暉さん)が新支配人として舞台の中心に立つ一方で、おばば(菊地凛子さん)の言葉が静かに未来へ不穏を残す。
そして蓬莱(神木隆之介さん)の“おとこ”告白が、物語の核心をぐいっと引き寄せた感じがあって、次が怖いのに楽しみで仕方ない。
舞台の裏側で、誰が味方で誰が敵なのか…全部が揺らぎ始めた瞬間だった。
(こころん)

