『ぼくたちん家』、形じゃない「かすがい」に気づいた瞬間が沁みすぎる(感想)(ネタバレがあります)

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第9話、静かに進む会話なのに胸の奥がずっと熱いまま。
波多野玄一(及川光博さん)が作田索(手越祐也さん)に向き合って話す姿、言葉の選び方が優しくて、でも逃げてなくて、気づいたら息止めて見てた。
家を買う、買わないって話なのに、テーマはもっと深いところにあって、「一緒にいる理由」そのものをそっと差し出された感じ。
派手な出来事はないのに、心の中だけが忙しくなる回だった。

波多野玄一(及川光博さん)の優しさが積み重なってきた9話

玄一(及川光博さん)は、最初からずっと不器用なくらい真っすぐな人。
恋人が欲しい、家が欲しい、居場所が欲しい。
全部がつながってるからこそ、「家を買う」が最優先になってたのも理解できる。
でも第9話では、その考えに一度立ち止まる。
「家よりも、どうやって暮らすか」。
この一言に、ここまでの時間と経験が全部詰まってた。
自分の不安を押しつけない選択ができるようになった玄一、成長が静かに伝わってきた。

作田索(手越祐也さん)との向き合い方が変わった瞬間

玄一(及川光博さん)が話し始めるときの、あの妙にかしこまった姿勢。
索(手越祐也さん)が「はい」って返す声も、最初は少し警戒してる。
でも話が進むにつれて、空気がやわらぐのが分かる。
「家をかすがいにしなくてもいい」。
それを玄一の口から聞く索の、驚いた顔と、ちょっと笑う表情。
強がりじゃない、逃げでもない決断だからこそ、索もちゃんと受け止められたんだと思った。

「前向きに諦める」という言葉の破壊力

「前向きに諦めてみたいんです」。
このセリフ、簡単そうでめちゃくちゃ難しい。
諦めるって、負けとか妥協に見えがちなのに、ここでは選択だった。
別れたくないからこそ、形にしがみつかない。
絶対に別れませんって言い切る玄一(及川光博さん)の声、震えてないのが逆に刺さる。
覚悟がある人の諦め方って、こんなに強いんだって思わされた。

「かすがい」はもうあった、という気づき

パートナーシップ、一緒に過ごした思い出、井の頭アパート。
そして、楠ほたる(白鳥玉季さん)の存在。
玄一(及川光博さん)が一つ一つ言葉にしていくたび、胸がじわっと熱くなる。
形のある家よりも、もう手の中にあったもの。
索(手越祐也さん)が大きく「はい」って返事するのも、全部を理解した合図みたいだった。
積み重ねた時間が、ちゃんと二人を結んでたんだなって実感する場面。

第9話の余韻とSNSの共感

放送後に流れてきた言葉たちが、全部同じ方向を向いてたのが印象的。
「形のないかすがい」「思い出がかすがい」。
誰かと生きる理由って、契約や家だけじゃないって、みんな同時に気づいた感じ。
派手じゃないけど、人生の大事な部分をそっと照らす回だった。
こういう回があるから、このドラマは信頼できる。

まとめ

『ぼくたちん家』第9話は、愛の形を一段深いところで描いてきた。
波多野玄一(及川光博さん)の言葉は、押しつけじゃなく、共有だった。
作田索(手越祐也さん)との関係も、無理に固めず、ちゃんと育ててる途中だと伝わる。
家がなくても、もう十分な「かすがい」はあった。
見終わったあと、静かに心が温まる回だった。
(ほのりん)