『じゃあ、あんたが作ってみろよ』、最後に一番沁みたのがお父さんの茶碗だった件(感想)(ネタバレがあります)

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最終話、派手な展開じゃないのに、気づいたら心がじんわり温まってた。
海老原勝男(竹内涼真さん)の家族の空気が、最初の頃とは明らかに違って見えてくるのが不思議。
特に、今まで一切変わらなそうだった勝男の父が、こんな形で存在感出してくるとは思ってなかった。
静かなシーンなのに、SNSがざわついた理由、ちゃんと分かる終わり方だった。

亭主関白の象徴だった勝男父・勝

海老原勝男の父・勝(菅原大吉さん)は、これまでずっと動かない人だった。
家では指示だけ出して、動くのは妻の陽子(池津祥子さん)というのが当たり前。
「メシ」「あれ取れ」みたいな態度が板についてて、変わる未来が見えないタイプ。
正直、最後までこのままいくんだろうなって思ってた。
だからこそ、最終話のあの一連の流れが効いてくる。

「メシねえなった」から始まる小さなズレ

孫の真鳥(鷲尾心陽ちゃん)と外食中、勝が陽子に差し出す空の茶碗。
いつも通りの「メシねえなった」。
でもそのタイミングで、陽子は勝男(竹内涼真さん)とビデオ電話中。
完全にスルーされて、「おい」と言いかけてからの「まあいいわ」。
この一言が出る時点で、もう今までと違う。
自分で立ち上がってご飯をよそいに行く姿、地味だけど進化してる。

陽子の一言で完成する空気の変化

勝が立ち上がった瞬間、陽子(池津祥子さん)が「あっじゃあ私のも」と茶碗を差し出す。
この自然さがすごい。
責めないし、命令もしない。
勝は無言で茶碗を受け取って、二つ持っておかわりに行く。
ここまででも十分変化なのに、さらにその先があった。

山盛りご飯が語る、勝なりの愛情

戻ってきた勝が持ってきた陽子の茶碗、まさかの山盛り。
「おい、これメシ、こんなもんか?」って確認するのも勝らしい。
その量に驚きながらも、「うん。いいよ。ありがとう」って言う陽子の声が優しい。
言葉少なだけど、勝なりに考えて、陽子の分を多くしたんだって分かる。
不器用すぎる愛情表現が、逆に刺さる。

SNSがざわついた理由がちゃんと分かる

「進化してる」「可愛い」って言われるのも納得。
勝(菅原大吉さん)が変わったというより、変わろうとした瞬間を見せてくれた感じ。
昔話みたいな山盛りご飯が、精一杯の優しさなのが伝わる。
陽子(池津祥子さん)も、同じ目線で受け取ってるのがまたいい。
この夫婦、ゆっくりだけどちゃんと前に進いてる。

まとめ

最終話で一番記憶に残ったのが、勝男父の山盛りご飯っていうのが面白い。
大きな改心じゃなくて、小さな行動の変化を描いたのがこのドラマらしかった。
勝(菅原大吉さん)と陽子(池津祥子さん)の関係が、少しだけ柔らかくなったのが分かる。
家族って、こうやって静かに形を変えていくのかもって思えたラスト。
見終わったあと、なんかご飯おかわりしたくなる。
(みかんてぃ)