『フェイクマミー』、最後に「守る」って言葉の重さが変わった夜(感想)(ネタバレがあります)

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最終話、画面が切り替わるたびに喉の奥がきゅっとなって、気づいたら涙が落ちてた。
ニセママ問題って言葉だけ聞くと尖ってるのに、描かれてたのは人の弱さと優しさの混ざり方。
花村薫(波瑠さん)と茉海恵(川栄李奈さん)の選択が、正しいかどうかじゃなくて、必死だったことがちゃんと伝わってくる。
ハッピーエンドなのに軽くなくて、胸に残る余韻が長い最終話だった。

臨時説明会の空気が一気に重くなる瞬間

いろは(池村碧彩ちゃん)の退学処分反対の署名が集まり、学園で開かれた臨時説明会。
希望が見えたと思った瞬間、本橋慎吾(笠松将さん)から突きつけられる厳しい言葉。
「理想の母ではない」と断じられる空気が、会場全体を一気に冷やす。
正論っぽく聞こえるからこそ、反論するのが難しい状況。
この場面、見てる側も背中が強張る感じがあって、息が浅くなる。

茉海恵の言葉が示した「強さ」の定義

責められる中で語られた、茉海恵(川栄李奈さん)の言葉が静かに刺さる。
母親の強さは、全部1人で抱えることじゃない。
誰かを信じて、支えてもらう勇気を持つこと。
ルールは破ったけど、それは自分らしく母でいるための選択だったという主張。
開き直りじゃなくて、学んだ結果としての言葉なのが分かるから、否定できない。

薫が語った「学校と社会」への願い

花村薫(波瑠さん)の言葉は、感情をぶつけるものじゃなかった。
どんな家庭の事情があっても、同じ機会が与えられる場所であってほしい。
学校だけじゃなく、社会全体への願いとして語られるのが印象的。
声を荒げないのに、芯がぶれない。
この姿勢があったからこそ、周囲の空気が少しずつ変わっていくのが見えた。

子どもたちの言葉が場を動かした瞬間

説明会に飛び込んできた、いろはたち子どもの声。
大人が作ったルールの前で、まっすぐな気持ちが投げかけられる。
いろは(池村碧彩ちゃん)が語る、「守ってくれたから今の私がいる」という言葉。
夢に向かって進めたこと、友達ができたこと、その全部が事実として重い。
どっちもお母さんじゃダメなのかという問いが、胸に残る。

退学処分取り消しと、その後に残ったもの

一連のやりとりを受けて下された、退学処分取り消しの判断。
大逆転というより、やっと人の話を聞いてもらえた感覚。
誰かが勝ったという終わり方じゃないのが、このドラマらしい。
それぞれが間違いを抱えたまま、それでも前に進ける形。
涙が出るのに、後味はちゃんと明るい。

まとめ

最終話は、家族の形に正解はないってことを、感情で教えてくれた。
薫(波瑠さん)と茉海恵(川栄李奈さん)の選択は、完璧じゃないけど誠実だった。
子どもたちの声が、大人の世界を動かしたのも忘れられない。
見終わったあと、少しだけ世界を信じてみようかなって思える。
静かだけど、確実に涙を誘うラストだった。
(みかんてぃ)