第11話、派手な展開じゃないのに、胸の奥がずっとざわざわしてた。
岩井巧巳(橋本将生さん)が選んできた道の先で、大人たちの過去まで一気に浮かび上がる感じ。
特に塔堂雅也(萩原聖人さん)の告白シーン、言葉の一つ一つが重くて、画面から目を逸らせなかった。
事件の真相が近づくほど、誰も楽になってないのが苦しい回だった。
逃走する巧巳と眞希、その行き先が示す覚悟
塔堂の突撃で、沙嶋の家にいられなくなった巧巳と眞希。
バイクで夜道を走る二人の姿が、もう完全に後戻りできない感じ。
辿り着いたのがAMELの合宿所として使われていた別荘なのも象徴的だった。
夢の場所だったはずの空間が、逃亡先になる皮肉。
巧巳(橋本将生さん)が眞希を選び続けている事実が、ここで改めて突きつけられる。
愛衣那(永瀬莉子さん)の叫びが真相をえぐる
取り調べで語られた愛衣那の言葉が、あまりにも切実。
「澪が殺した。でも澪じゃなかった」という説明が、混乱と必死さをそのまま表してる。
澪(恒松祐里さん)は怖がりで、眞希ならやりかねないという断定。
「早く眞希を捕まえて消して!」という叫びが、愛情と恐怖の混ざった感情で苦しい。
二重人格という設定が、単なる仕掛けじゃなく、人間関係を壊す要因になってるのが伝わる。
塔堂雅也(萩原聖人さん)の告白が空気を変えた
三宅圭吾(柾木玲弥さん)に語られた過去は、想像以上に重かった。
10歳の片桐澪が、義理の父親から虐待を受けていた事実。
そして、その父親を殺したのが澪だったと知りながら、見逃したという告白。
「全部俺の責任なんだ」という言葉が、刑事としてじゃなく人としての後悔に聞こえた。
萩原聖人さんの抑えた演技が、余計に刺さる場面だった。
過去の見逃しが今につながる因果
塔堂があのとき正しい対応をしていたら、澪は違う人生を歩めたかもしれない。
そう考えてしまうのが、この物語のつらさ。
眞希という人格が生まれ、罪を重ねていった流れが一本の線になる。
誰か一人の悪じゃなく、選択の積み重ねが今を作ってるのが苦しい。
三宅(柾木玲弥さん)が言葉を失うのも当然だった。
SNSがざわついた理由が分かる回
「見逃したの?」「やっぱり眞希だったの?」って声が溢れるのも納得。
驚きと納得が同時に来る展開で、感情が追いつかない。
真相が見えてきた分、巧巳(橋本将生さん)がこの先どうなるのか不安が増す。
ラブサスペンスなのに、感情の比重がどんどん重くなっていくのがこのドラマらしい。
まとめ
第11話は、事件の真相よりも「後悔」が中心にあった回だった。
巧巳(橋本将生さん)の選択、眞希の存在、塔堂(萩原聖人さん)の過去が交差して、逃げ場がなくなる。
誰かを守るための選択が、別の誰かを追い詰めていた事実が苦しい。
ラストに向けて、もう一段階深いところに踏み込んだ回だった。
(あやぴょん)

