第11話、画面は静かなのに感情だけがずっと荒れてた。
篠原玲子=レイコ(齊藤京子さん)が抱えてきた孤独が、ここにきて一気に押し寄せる感じ。
復讐ドラマのはずなのに、見てる側の気持ちはただただ苦しい。
正義とか正解とか、簡単に言えないところまで連れていかれた回だった。
玲子=レイコ(齊藤京子さん)の二重の孤独
圭太(日影琉叶くん)が目を覚ましたのは救いなのに、肝心な記憶が欠けているのが残酷。
優奈が亡くなったときのことを覚えていないって事実が、胸に重くのしかかる。
孫に会いたくて病院に行っても、別人の姿では近づけない玲子(水野美紀さん)。
遠くから見守るしかない姿が、あまりにも静かで切ない。
守りたかったものが全部、手の届かない場所にある感じが痛い。
沙織(新川優愛さん)の言葉が突き刺さる場面
幼稚園での再会は、嫌な予感しかしなかった。
案の定、沙織がレイコと成瀬(白岩瑠姫さん)の秘密に気づいてしまう。
しかもそれを、ママ友たちの前で暴露する容赦のなさ。
全身整形までして復讐を続けてきたレイコを「モンスター」と切り捨てる言葉が強烈。
言い返せずに立ち尽くすレイコ(齊藤京子さん)の表情が忘れられない。
復讐も希望も奪われたレイコの現在地
圭太にも近づけず、復讐の道も断たれる。
そこに追い打ちをかけるような“信じがたい事実”が明かされる流れがきつい。
もう何を支えに生きればいいのか分からない状態。
ここまで追い込まれたら、気持ちが折れてしまうのも無理はない。
それでも見ている側としては、踏みとどまってほしいって思ってしまう。
海に向かうラストが残した後味
沙織に追い詰められ、自分を責め続けるレイコ。
「お母さんは、ずっと優奈と一緒…」という言葉が、優しさと絶望の両方を含んでる。
海に身を投げようとする姿は、あまりにも静かで怖い。
感情を爆発させるより、諦めきった雰囲気なのが余計に苦しい。
この場面で画面を直視できなかった人、多いと思う。
SNSの反応が割れたのも納得
放送後の声は、共感と戸惑いが入り混じってた。
レイコの孤独に胸を痛める声もあれば、空くんを置いていく選択への厳しい意見もある。
どっちの気持ちも分かってしまうのが、このドラマの重さ。
一方で、ボスママ・沙織の狂気に震える声や、早く復讐が見たいという感想も多い。
幹久が鍵になりそう、という考察が出てくるのも自然な流れだった。
成瀬(白岩瑠姫さん)を巡る空気も不穏
沙織が成瀬に目をつけているのが、かなり危うい。
「逃げて」って言いたくなる空気感。
初対面での沙織の言語化が妙に具体的で、逆に怖い。
「毛穴一つ一つからにじみ出るキラキラオーラ」って表現は、緊張感の中でちょっと異質。
それでも場の不穏さは全然薄れない。
まとめ
第11話は、復讐劇というより絶望を描いた回だった。
玲子=レイコ(齊藤京子さん)の孤独が、ここまで深く掘られるとは思ってなかった。
沙織(新川優愛さん)の言葉の暴力も含めて、心を削られる展開。
この状態から最終回で何が起きるのか、正直予測がつかない。
それでも見届けなきゃいけない気持ちだけが、強く残ってる。
(りりたん)

