最終話、レースの結果だけで終わると思ってたら、感情の回収が別方向から来て一気に持っていかれた。
栗須(妻夫木聡さん)と耕一(目黒蓮さん)の物語に区切りがつく瞬間なのに、最後に一番胸を打ったのは親世代のやり取り。
勝ち負けを超えたところで、ずっと続いてた想いが明かされる展開はずるい。
見終わったあと、「あの約束のシーン」が頭から離れなくなる最終話だった。
有馬記念の結果が意味するもの
最終話の有馬記念は、ロイヤルファミリーが勝つかどうかだけの話じゃなかった。
耕一(目黒蓮さん)のロイヤルファミリーは最後の直線で前に出たのに、結果は僅差の2着。
勝ったのは、ビッグホープ。
それが、耕造(佐藤浩市さん)と椎名(沢村一樹さん)がタッグを組んで生まれたロイヤルホープの血を引く馬だと分かった瞬間、空気が変わる。
負けたのに、どこか納得してしまう不思議なレースだった。
椎名(沢村一樹さん)が語った「約束」
レース後、栗須や耕一のもとにやって来た椎名の佇まいがやけに落ち着いてた。
「私にも約束したことがあるんです」という一言で、全部持っていく流れ。
空を見上げて人差し指を立て、「社長の馬に有馬をとらせるという約束が」と語る場面は静かなのに強烈。
耕造(佐藤浩市さん)と交わしたその約束が、ずっと前から今につながっていたと思うと震える。
説明しすぎないのに、関係性が一瞬で伝わるのが渋すぎた。
親世代のタッグが生んだ美しさ
息子たちが全力で走る舞台で、親世代が裏からタッグを組んでいた構図がかっこいい。
正面から競り合うんじゃなく、未来を託す形で約束を果たすのが大人のやり方。
椎名(沢村一樹さん)のロイヤルへの愛が、ここで一気に見えるのも熱い。
耕造という存在が、亡くなってもなお物語の中心にいる感じがして胸が詰まる。
勝利を阻んだのに、誰も悪者にならないのがこのドラマらしさだった。
SNSがざわついた理由がよく分かる
「漢の約束」「粋すぎる」「かっこよすぎ」って声が並ぶのも納得。
予想外の方向から感情を撃ち抜かれる展開だった。
ロイヤルファミリーが単なる競走馬じゃなく、世代を超えた物語の象徴になった瞬間。
親世代の想いが息子たちの舞台を完成させた感じがして、余韻が深い。
まとめ
最終話は、勝敗よりも約束を描いたラストだった。
栗須(妻夫木聡さん)と耕一(目黒蓮さん)の物語が前に進む一方で、耕造(佐藤浩市さん)と椎名(沢村一樹さん)の時間が静かに完結する。
派手な逆転劇じゃないのに、心にはしっかり残る。
このドラマが「ファミリー」をどう描いてきたかが、全部詰まった締めくくりだった。
(みかんてぃ)

