『ザ・ロイヤルファミリー』最終話、京子の一言で全部腑に落ちるラスト(感想)(ネタバレがあります)

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最終話、レースの行方よりも言葉の重さで心を掴まれる回だった。
山王耕造(佐藤浩市さん)が残した夢が、こんな形で静かに回収されるとは思ってなかった。
画面の温度が一段下がったところに現れた京子(黒木瞳さん)が、全部を持っていく。
派手じゃないのに、見終わったあと胸の奥がずっとじんわりしてた。

京子(黒木瞳さん)が競馬場に立つ意味

競馬が嫌いだとずっと言ってきた京子が、有馬記念の日に競馬場にいるだけで空気が変わる。
息子の優太郎(小泉孝太郎さん)と並んで歩く姿が、もうそれだけで重みがある。
耕一に「馬主生活は楽しかった?」と聞く声が、責めでも試しでもないのが分かる。
黒木瞳さんの柔らかいけど逃げ場のない視線が、この人の覚悟を全部語ってた。

「山王と同じこと言ってるわ」の破壊力

耕一(目黒蓮さん)が「苦しいことばかりだったけど、勝てば報われる」と答えた瞬間、京子の表情が少し緩む。
「山王と同じこと言ってるわ」って笑うその一言で、耕造の存在が一気に近づく。
亡くなっても、考え方も夢も、ちゃんと生きてるって分かる場面。
目黒蓮さんのまっすぐな受け止め方と、黒木瞳さんの含みのある笑顔が噛み合ってた。

勝てなかったロイヤルファミリーと静かな敗北

レースはビッグホープが1着で、ロイヤルファミリーは僅差の2着。
負けた瞬間の派手な演出がないのが、このドラマらしい。
勝てなかった事実よりも、積み重ねた時間の方が重く残る。
耕一の悔しさも、栗須(妻夫木聡さん)の視線も、全部が抑えめでリアル。

「全戦全敗」に込められた京子の本音

「これで私が応援した馬は全戦全敗」という京子の言葉、静かすぎて逆に刺さる。
競馬が嫌いなのに、大事な人の馬はずっと応援してたってことが一瞬で分かる。
それを誇らしげにも語らず、少し突き放す言い方をするのが京子らしい。
不器用だけど深い愛情が、ここで全部見えた気がした。

栗須(妻夫木聡さん)が受け止めたもの

京子の言葉を聞いた栗須の反応が、派手じゃないのにすごく印象的。
驚きながらも、すぐに理解しようとする間があった。
妻夫木聡さんの表情が、「勝ち負けじゃない物語」を受け止めてる感じ。
このドラマの語り部は、最後まで栗須だったんだなって思わされた。

まとめ

最終話は、大きな勝利よりも、小さな言葉で泣かせてくる回だった。
京子(黒木瞳さん)の「全戦全敗」という一言で、これまでの時間が全部つながる。
耕造(佐藤浩市さん)の夢、耕一(目黒蓮さん)の挑戦、栗須(妻夫木聡さん)の見守り。
どれも派手じゃないのに、しっかり心に残る。
余韻が静かに長く続く、忘れにくい最終話だった。
(みかんてぃ)