『娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?』最終話、タイトルの意味がひっくり返る夜(感想)(ネタバレがあります)

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最終話、感情が追いつく前に真実を突きつけられて、しばらく動けなかった。
復讐ドラマだと思って見てきたのに、最後に残ったのは怒りよりも静かな納得感。
篠原玲子=レイコ(齊藤京子さん/水野美紀さん)が歩いてきた道の重さが、ようやく一本につながった感じ。
タイトルの問いが、最終話で別の意味に変わったのが印象的だった。

優奈(大友花恋さん)の死の真実が突き刺さる

これまで、優奈は沙織のイジメに追い詰められて自死したと思われていた。
でも最終話で明かされたのは、圭太を助けようとした末の事故死だったという事実。
「そういうことだったのか」って、頭より先に胸が反応した。
屈したわけでも、逃げたわけでもなかった優奈の選択が、あまりにも優しすぎる。
この事実ひとつで、物語の見え方が全部変わるのがすごい。

記憶を取り戻した圭太(日影琉叶さん)の告白

圭太の記憶が戻り、「僕のせいだ」と語り始める場面は静かだけど重い。
誰かを責めるための告白じゃなく、真実を抱えるための言葉だった。
優奈の死を“意味のあるもの”にしてしまう残酷さと、向き合わされる感じ。
最終話でこの視点を入れてきたことで、復讐の物語が単純じゃなくなった。

沙織(新川優愛さん)の最後まで折れない強さ

正直、最後まで一番怖かったのは沙織だった。
成瀬を挑発し、「邪魔者はいなくなった」と笑う姿が、完全にモンスター。
でも、その強さが最後まで崩れなかったからこそ、倒し方が効いたと思う。
怪演って言葉がそのまま当てはまる存在感で、最後まで目が離せなかった。

レイコ(齊藤京子さん/水野美紀さん)の選んだ決着

直接手を下す復讐じゃなく、真実を世に晒すという選択。
北条彩(香音さん)と手を組み、生配信で悪行を暴露する展開が現代的。
「殺すこと」が目的じゃなかったんだって、ここでやっと分かる。
水野美紀さんと齊藤京子さんが、同一人物に見える瞬間が何度もあった。
生き方そのものを引き継いだ演技が、本当に強かった。

成瀬(白岩瑠姫さん)の笑顔が残した余韻

最後に成瀬が見せた、あの一瞬の笑顔。
すべてを失いかけたあとに残った、小さな希望みたいだった。
子どもたちが守られた未来が、ちゃんと続いていくんだって思わせてくれる。
救いを派手に描かないところが、このドラマらしい。

まとめ

最終話は、復讐ドラマの形を取りながら、赦しと真実にたどり着く物語だった。
優奈(大友花恋さん)の死が、絶望じゃなく行動の結果だったことが胸に残る。
レイコ(齊藤京子さん/水野美紀さん)は、殺さずに未来を選んだ。
タイトルの問いに、視聴者それぞれの答えを残す終わり方。
苦しいのに、見終わったあと少し呼吸が楽になる最終回だった。
(りりたん)