『夫に間違いありません』第1話、再会が喜びじゃなく地獄の入口だった件(感想)(ネタバレがあります)

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第1話、静かな日常の中に不意打ちで落とされる爆弾が多すぎて、気持ちの置き場がずっと迷子。
朝比聖子(松下奈緒さん)が一人で店と家を回してる姿が丁寧に積み上げられてるから、その分だけ再会の衝撃が重くなる。
亡くなったはずの夫が目の前に立っている光景、うれしいより先に現実が歪む感覚が来るのが怖い。
しかも、その後に続く選択が全部しんどくて、心拍だけ置いていかれる初回だった。

遺体の誤認から始まる取り返しのつかない流れ

川で見つかった遺体の手のホクロを見て、聖子が「夫に間違いありません」と告げる場面が忘れられない。
顔が判別できない状態でも、家族が信じたいものを信じてしまう弱さがそこにある。
その判断で保険金を受け取り、生活を立て直してきた一年の重さが、後から効いてくる。
だから店の奥に立っていた一樹(安田顕さん)を見た瞬間の、喜びと恐怖が同時に来る表情が刺さる。
再会って普通は救いなのに、この物語では一気に奈落の入口になるのが残酷。

保険金と「死んだまま」という選択の重さ

保険金の話をしたら、すぐに金額を聞いてくる一樹の反応がもう嫌な予感しかしない。
借金返済と改装に使ったと知った瞬間、「金を用意できるまで死んだことにする」という発想が出てくるのが異常。
聖子は「今すぐ警察へ行こう」と言うのに、その声が全然届かない感じが苦しい。
ここで一樹は、家族よりも自分の都合を優先する人だってはっきり分かる。
この決断が、後の全部を濁らせていくのがもう見えてしまって、胸が重い。

キャバクラの夜で露呈する一樹の本性

荒河亮介という別の名前で生き始めた一樹が、聖子にもらった現金を持って夜の店に行く流れが最悪すぎる。
しかもそこで女性に絡まれて、そのまま寿司に行く判断の軽さが救いようがない。
家族に頭を下げていた直後の行動としては、あまりにも無責任。
視聴側の感情が一気に怒りに振り切れるのも無理はない。
この瞬間で、「帰ってきた夫」じゃなく「問題を持ち込む存在」に完全に切り替わった。

守る側として生きてきた聖子の孤独

子ども二人と義母の世話、店の切り盛り、その全部を背負ってきた聖子の生活が先に描かれてるのが効いてる。
義母の朝比いずみ(朝加真由美さん)との距離感も、気遣いと遠慮が混ざった独特の緊張がある。
さらに弟の貴島光聖(中村海人さん)が優秀な銀行員として対照的に配置されてるのも意味深。
周囲に人はいるのに、最終的な決断はいつも一人で抱える構図がつらい。
だから一樹に対して情を捨てきれず、支え続けてしまう流れも理解できてしまうのが苦しい。

まとめ

第1話は、サスペンスというより家庭の綻びがゆっくり広がっていく怖さが前面に出ていた。
朝比聖子(松下奈緒さん)の踏ん張りと、朝比一樹(安田顕さん)の身勝手さが、同じ画面に並ぶたびに温度差が痛い。
善意で守ろうとした選択が、結果的に自分の首を絞めていく構図がリアルすぎる。
ラストで新たな火種が投げ込まれて、日常がもう元に戻らないことだけははっきり分かる。
安心できる場所が一つもないまま次回に続く感じが、かなり強烈な初回だった。
(あやぴょん)