第1話、仕事ドラマのテンポ感が気持ちよくて、画面の切り替えについていくだけで楽しい。
でも途中から、情報量より先に「え、そこ?」ってなる場面が増えてきて、気づいたら表情が忙しい。
勧善懲悪の安心感と、ちょいちょい挟まる遊び心が同じ画面に同居してて、その振れ幅がクセになる。
そして最後に残るのが、まさかの人物の立ち位置だったっていうのが、この回の強さ。
米田正子(松嶋菜々子さん)の圧が頼もしすぎる
東京国税局の敏腕調査官として登場する米田正子(松嶋菜々子さん)、第一声から空気を支配してる。
淡々としてるのに、言葉の一つひとつが重くて、相手の逃げ道を塞ぐ感じが気持ちいい。
新部署を立ち上げて人を集める判断も速くて、迷いが一切ないのが潔い。
強いけど冷たいわけじゃなくて、仕事ができる人の静かな迫力ってこういうやつ、って納得する存在感だった。
雑国室メンバーの温度差がいいバランス
東大卒の財務省キャリア・笹野(佐野勇斗さん)は、理屈で攻めるタイプの落ち着き担当。
ワークライフバランス重視の俵(長濱ねるさん)は、ふわっとしてるのに芯があって安心感がある。
強運が取り柄の古町は今回はまだ控えめだけど、今後の流れで効いてきそうな予感がある。
それぞれの価値観が違うから、チームの会話が単調にならなくて見ていて飽きない。
正子の指示のもとで動く感じも、トップダウンだけど息苦しくないのが不思議。
“年金ビーナス”紅林葉子の怪しさが分かりやすい
セミナーで高齢者の心をがっちり掴んでる紅林葉子、表向きはやさしい成功者。
でも正子が違和感を覚えた瞬間から、画面の色がちょっと変わるのが分かる。
きれいな言葉ほど、裏に何かありそうって空気をちゃんと作ってくるのが上手い。
セミナー潜入の流れも、捜査ドラマらしい緊張感があって、第1話としてちょうどいい濃さだった。
ディーラー(ひょうろくさん)の正体で一気に空気が変わる
パーティのルーレットで出てきたディーラー、顔を見た瞬間に「あ、売れっ子だ」ってなる存在感。
ディーラー(ひょうろくさん)がまさかの重要ポジションだったの、完全に油断してた。
税金を追徴されて、正子のスパイとして潜り込んでたって明かされた瞬間、情報が一気に反転する。
敵側の装いなのに、実は味方って構図が一気にコミカルになるのが面白い。
ここでシリアスを崩しすぎないのに、ちゃんと笑いも入れてくるのが絶妙だった。
まとめ
第1話は、王道の勧善懲悪にちょっとした意外性を混ぜてくる作りが印象的だった。
米田正子(松嶋菜々子さん)の安定感があるからこそ、周囲の動きや仕掛けが映える。
その中で、ディーラー(ひょうろくさん)の立ち位置が強く残って、物語の記憶を更新してくる。
仕事ドラマとしてもエンタメとしても、肩の力を抜いて楽しめる入り口になってた回だった。
(こころん)

