止まってた時間が、そっと動き出す感じ
大河(赤楚衛二さん)、夢を手放したあともちゃんと毎日を続けてて、その静かな踏ん張りが画面から伝わってくる。
前向きとも後ろ向きとも言い切れない場所に立ってる感じがリアルで、無理に元気じゃないところが逆に好感。
小料理店の空気も落ち着いてて、ここが今の居場所なんだなって自然に納得できる。
そこに、全然違うリズムで生きてるリン(カン・ヘウォンさん)が入ってくるから、空気が一気にやわらかくなるのが不思議。
言葉より先に通じるものがある瞬間
住む場所も状況もギリギリで、でも弱音はあんまり見せないリン(カン・ヘウォンさん)、強いのにちょっと危うくて目が離せない。
おにぎりを差し出す大河(赤楚衛二さん)の動きがすごく自然で、気取ってない優しさってこういうことなんだって思う。
同じ言語じゃなくても、同じ空腹と同じ温度を共有した瞬間に、空気が変わるのがちゃんと伝わってきて、
目が合ったあの一瞬、セリフよりも心臓の音が聞こえそうな感じで、あそこはほんとに忘れられない。
似てないからこそ、並んだときにきれい
性格も環境も全然違うのに、どこか似た寂しさを抱えてるのが見えて、だから並んだときに妙にしっくり来る。
一緒にいるときの間の取り方とか、沈黙が気まずくならない空気感がすでにできてるのがすごい。
後から思うと、この第1話の何気ない会話とか仕草が、ちゃんとあとにつながってくるところがあって、
「あ、この時もう始まってたんだ」って思い返す場面がいくつも浮かんでくるタイプのスタートだった。
食べ物がつなぐ関係って、こんなにあったかい
タイトル通り、キンパとおにぎりっていう組み合わせが象徴的で、どっちも家庭の味なのがまた良い。
特別な場所じゃなくて、特別な料理でもなくて、ただお腹が満たされる時間が心まで温める感じが優しい。
この作品、派手な事件は起きてないのに、感情はちゃんと大きく動いてて、
あとで振り返ったときに「あの静かな時間が一番ドキドキしてたかも」って思える回になってるのが好き。
まさかあの何気ない一言が、って言いたくなるところ、見終わった側だとちょっと胸がきゅっとする。

