冒頭のモノローグから、もう空気が重たいのにきれいで、胸の奥がひやっとする感じ。かつて仲良しだった4人が共有した《誰にも言えない秘密》、それを抱えたまま大人になって再び同じ場所に集まってしまう流れ、偶然に見せかけて必然みたいで、初回から感情をがっちり掴まれる。
23年という時間の重さが、表情に出てる
刑事として故郷に戻ってくる淳一(飛奈淳一/竹内涼真さん)。街は平穏なのに、本人だけがずっと過去に縛られてる感じがして、制服姿なのにどこか少年っぽさが残ってるのが切ない。再会していないはずの仲間たちの気配が、画面の端々にちらつく演出もあって、「もう逃げ場ないよね…」って静かに追い詰められていく感覚になる。
日常パートがリアルだから、余計に刺さる
万季子(岩本万季子/井上真央さん)が美容室で働いて、息子の正樹(三浦綺羅くん)を必死に育ててる姿、すごく生活感があって、だからこそスーパーでの出来事が一気に空気を変える。圭介(清原圭介/瀬戸康史さん)との過去がうっすら滲む描写もあって、説明しすぎないのに感情だけは伝わってくるのが上手い。ここ、後から思い返すと意味深だったなってなるカットがいくつもあって、初見では気づかない仕込みが多いタイプの回。
事件の発生が、物語のスイッチを入れる
秀之(佐久間秀之/小柳友さん)をめぐる一連の流れ、正直かなりしんどい。でも、そのしんどさがあるからこそ、事件が起きた瞬間の衝撃が現実味を帯びる。派手なアクションじゃなくて、淡々と事実が積み重なっていく感じが逆に怖い。まさかあの人物が…!って言いたくなる種類の驚きとは少し違って、「こう来たか…」って背中が冷えるタイプの展開で、静かなのに心臓に悪い。
バディの空気感が、また違う緊張を作る
淳一(竹内涼真さん)と南(南良理香子/江口のりこさん)が組んで捜査に入ると、物語の温度がぐっと下がって、感情よりも事実が前に出てくる。この切り替えがすごく効いてて、さっきまでの家庭パートの余韻を一気に現実に引き戻される感じ。署長の小杉(小杉房則/段田安則さん)が指揮を執る特捜本部の空気も、どこか張りつめてて、過去の出来事と現在の事件が、少しずつ同じ線でつながっていく予感しかしない。
初回なのに、すでに「戻れない感」がある
第1話なのに、もう取り返しのつかなさが漂ってるのがこのドラマの強さ。4人の関係性、親子の時間、地元の穏やかさ、全部が壊れる前触れみたいに見えてくる構成で、あの場面の衝撃は忘れられないって後で言いたくなるタイプの始まり方。全話見終わった立場から振り返ると、ここで撒かれてた種の多さにちょっと震えるし、何気ない一言や視線が、ちゃんと後半で意味を持ってくるのが本当にずるい。

