最初は静かでやさしい空気なのに、途中から一気に「え、今なに起きた?」ってなる流れで、頭が追いつかないまま最後まで連れていかれた。
文菜(土田文菜/杉咲花さん)の表情がずっと柔らかいのに、行動だけが急に別の方向に進むから、見てる側の気持ちも落ち着く暇がない。
恋の話のはずなのに、安心より先に戸惑いが来るタイプの第1話で、静かに心がざわついたままエンドロール迎えた感じだった。
文菜の“好きにならないようにする恋”が切ない
文菜(土田文菜/杉咲花さん)は小説家で、古着屋でバイトしながら3冊目を書いてる27歳。
過去の恋の積み重ねで、「きちんと人を好きになること」を避けてるのが、言葉じゃなく態度から伝わってくる。
恋人がいるのに、どこか距離を保ってる感じがあって、優しいけど踏み込まない目をしてるのが印象的。
杉咲花さんの演技が自然すぎて、迷いとか怖さが表情にそのまま出てるのが静かに効いてくる。
強いセリフがなくても、心の中が忙しいのがちゃんと伝わってくるのがすごかった。
コインランドリーから始まる不思議な距離感
文菜と佐伯ゆきお(成田凌さん)の出会いがコインランドリーで、イヤフォンから漏れた音楽がきっかけっていうのが妙にリアル。
そこから美容室に行って、気づいたらゆきおの家まで一緒に行ってる流れ、軽いのに不思議と無理がない。
「もう好きかも」って言われて、そのままソファで一晩過ごすのも、勢いなのに静かで変に落ち着いてる。
翌朝の手紙で「つきあう」に丸をつける場面、可愛いのに少し距離を測ってる感じもあって複雑。
成田凌さんのゆきおが優しすぎて、だからこそ文菜の曖昧さが余計に目立つ構図になってた。
一年後のホテル展開で空気が急変する
ゆきお(成田凌さん)と付き合って一年経ったあと、文菜が先輩小説家の山田線(内堀太郎さん)と飲みに行く流れまでは普通。
でも、二人とも恋人がいるのに、そのまま当たり前みたいにホテルに行くのが一気に温度変わる。
部屋で山田の小説を読んで話してる時間は落ち着いてるのに、帰り際に文菜がキスして出ていくのが衝撃すぎる。
感情の説明がほとんどないから、理解する前に出来事だけが先に来る感じで、頭が追いつかない。
内堀太郎さんの山田も落ち着いてて、だから余計にこの状況の異常さが静かに際立ってた。
振り回される側が見えてくる構図がしんどい
文菜の行動だけ見ると自由で気ままにも見えるけど、その周りの人の立場を考えると胸がざらっとする。
ゆきお(成田凌さん)は文菜を大事にしてるのが分かるし、山田(内堀太郎さん)にも恋人がいる。
そこにさらに、文菜に恋心を向けてる早瀬小太郎(岡山天音さん)まで関係してくると思うと、空気が重なる。
誰かが悪いって単純に言えないのに、全員が少しずつ傷つきそうな配置になってるのがつらい。
岡山天音さんの小太郎がこれからどう関わってくるのか想像すると、心の準備が必要なタイプの物語。
今泉力哉さんの空気感がそのままドラマに来てる
会話の間とか、微妙な沈黙とか、言わない感情の残し方が独特で、今泉力哉さんの作風がそのまま流れてる感じ。
派手な事件より、選択のズレとか気持ちの曖昧さを積み重ねてくるから、見てる側も考えさせられる。
「これは正解なのか?」って問いをずっと投げられてる感覚で、答えをくれないのが逆にリアル。
ラブストーリーなのに、安心できる場所が少ないのがこの作品の特徴だと思った。
だからこそ、文菜の一つ一つの行動が重たく残って、見終わっても引っかかり続ける。
まとめ
第1話は、文菜(土田文菜/杉咲花さん)の優しさと危うさが同時に見えて、心が落ち着かないまま終わる回だった。
ゆきお(成田凌さん)との穏やかな関係がある中で、山田線(内堀太郎さん)とのホテル展開が入ってくる構成が強烈。
さらに小太郎(岡山天音さん)の存在もあって、これから感情の線がどう絡まるのか、不安と興味が一緒に残った。
静かだけど重たいタイプの恋の話で、余韻が長く続く第1話だった。
(あやぴょん)

