朝から胸の奥がきゅっと縮む展開で、画面は優しい色なのに気持ちだけ重たいまま置いていかれた感じだった。
トキ(高石あかりさん)が笑おうとしても笑いきれてなくて、その小さな違和感がずっと残る回。
サワ(円井わんさん)の言葉も強いのに、本音は別のところにありそうで、すれ違いの空気がつらい。
そこに新しい人物の気配まで重なって、静かなのに情報量が多くて感情が追いつかなかった。
サワの突き放し方が優しさなのか壁なのか
白鳥倶楽部で勉強してるサワ(円井わんさん)が、トキ(高石あかりさん)に見せる距離感が明らかにいつもと違う。
そっけない態度のあとに、「誰の力も借りず、誰にも頼らず」って言い切るところ、強がりにも覚悟にも見える。
異人さんと家族になる大変さを勝手に心配してた、って言葉も、気遣いなのに線を引く感じがして切ない。
円井わんさんの声のトーンが淡々としてる分、決意の固さが余計に伝わってきて胸が重くなる。
近づきたいのに離れようとする、その矛盾がサワらしくて苦しい。
トキの「大丈夫」が一番大丈夫じゃない顔
家に戻ってヘブンに英語を教わるトキ(高石あかりさん)、返事はちゃんとしてるのに表情が全然追いついてない。
「ココロ、タッシャデナイ?」って聞かれて、うなずきながら笑うところ、あの笑顔が一番しんどかった。
元気なふりが上手になってる感じがして、見てる側のほうが先に泣きそうになる。
高石あかりさんのトキ、感情を押し込める演技が自然すぎて、逆に心配になるタイプ。
強くなろうとしてるのが分かるからこそ、誰かに甘えてほしい気持ちが勝ってしまう。
居留守の気配に気付いても踏み込まない優しさ
サワの家を訪ねたトキ(高石あかりさん)が、不在だと言われたあとに足が見える場面、静かに心が締め付けられる。
避けられてるって分かってても、問い詰めない選択をするのがトキらしくて余計につらい。
相手の決意を尊重してしまう優しさが、今回は自分を傷つけてるように見えた。
何も言わずに帰る背中が小さく見えて、画面が止まったみたいに感じた。
言葉にしない感情が多すぎて、余白が全部切なさで埋まってた。
錦織の後任・庄田の名前で空気が変わる
知事から後任の英語教師の候補として出てきたのが庄田多吉って名前で、錦織(吉沢亮さん)の表情が一瞬で曇る。
松江中学時代の同級生って聞くだけで、過去に何かあったのが伝わってくる空気が重い。
吉沢亮さんの錦織、言葉少ないのに拒否の気配だけははっきりしてて、理由が気になりすぎる。
その庄田(濱正悟さん)が白鳥倶楽部にも関わってくる流れで、物語の線がじわっと繋がる感じがした。
再会が偶然じゃない気配があって、これからの動きが静かに怖い。
天国町のなみの決意が別の強さで胸に来る
天国町を出る決意をしたなみの表情が、悲しいよりも穏やかで、それが逆に胸に残る。
「待っちょれ、川の向こう側ー!」って叫ぶところ、前を向こうとする強さがまぶしい。
サワを抱きしめて「その時が来たら心が決めてくれる」って寄り添う言葉が、今のトキにも向けられてるみたいだった。
同じ回の中で、離れる選択と待つ選択が並ぶのが、人生のタイミングの違いを見せられてる感じで苦しくなる。
希望があるのに切ない、そんな温度の場面だった。
まとめ
第80回は、トキ(高石あかりさん)とサワ(円井わんさん)の距離が広がっていく静かな痛みがずっと残る回だった。
突き放す強さと、踏み込まない優しさがすれ違って、どっちも間違ってないのに苦しい。
そこに錦織(吉沢亮さん)と庄田(濱正悟さん)の過去の気配まで重なって、物語が一段深く沈んだ感じがした。
大きな事件がなくても、感情の動きだけでこんなに心を揺らされる回、余韻が長く続くタイプだった。
(ゆめのん)

