第8話、頭脳戦の濃さがすごくて見てるこっちもずっと集中してしまった感じ。
小一郎(仲野太賀さん)と藤吉郎(池松壮亮さん)が天才軍師を味方につけようとして山奥まで行く流れ、地味な交渉なのに妙に緊張感がある。
しかも最後は歴史的な“あの瞬間”に繋がる展開で、「ついに来た…」ってなるやつ。
さらに直の死を引きずる空気も残っていて、静かな場面ほど胸にくる回だった。
猟師に変装して半兵衛を説得へ
直(白石聖さん)の死を悼む間もないまま、小一郎(仲野太賀さん)、藤吉郎(池松壮亮さん)、蜂須賀正勝(高橋努さん)は行動を開始。
3人は猟師に変装し、美濃で蟄居している竹中半兵衛(菅田将暉さん)のもとへ向かう。
知恵者として名高い軍師だけど、実際に会ってみるとかなり癖の強い人物。
庵の戸を開けた瞬間、いきなり矢が飛んでくるという衝撃の歓迎。
さらに半兵衛(菅田将暉さん)は「私は戦が好きなのじゃ」と語る。
病弱で戦場には立てないのに、戦術を試したくて仕方ないという矛盾した情熱。
この人物の独特な雰囲気、登場した瞬間から場の空気が変わった感じだった。
半兵衛の答えは“三顧の礼”
小一郎(仲野太賀さん)は織田側につけば菩提山城の修復資金を出すと提案。
かなり現実的な条件だったけど、半兵衛(菅田将暉さん)ははっきり答えない。
そして持ち出したのが「三国志」の軍師・諸葛孔明の逸話。
劉備が三度訪れてようやく孔明を迎えたという“三顧の礼”。
つまり、まだ答えは出さないということ。
遠回しだけど、かなり試されている感じ。
このやり取り、駆け引きの空気が濃くて見ていて面白かった。
美濃三人衆の意外な本音
その後、小一郎(仲野太賀さん)たちは安藤守就(田中哲司さん)の家来に捕まり北方城へ。
そこにいたのは氏家直元(河内大和さん)、稲葉良通(嶋尾康史さん)、そして安藤守就。
いわゆる「美濃三人衆」。
完全に危険な空気かと思いきや、彼らの口から出たのは意外な言葉。
「今の美濃は守るべき国なのか」。
主君への不満をずっと抱えていたらしい。
さらに小一郎(仲野太賀さん)が以前語った
「信長様ならおもしろき世を作る」という言葉が刺さっていたことも判明。
ここで三人衆は織田側への寝返りを決断。
歴史が大きく動く瞬間だった。
半兵衛の策と稲葉山城の混乱
三度目の交渉へ向かう小一郎(仲野太賀さん)たち。
その頃、織田信長(小栗旬さん)は稲葉山城を包囲して攻撃を開始。
絶体絶命の状況に追い込まれる斎藤龍興(濱田龍臣さん)。
そこへ現れたのが竹中半兵衛(菅田将暉さん)。
退くと見せかけて四方から襲うという半兵衛の戦術で、城の周囲は白い煙に包まれ混乱状態。
一気に戦況が動く展開だった。
戦場に立てない軍師なのに、戦いを動かしてしまう存在感。
やっぱり只者じゃない人物だった。
三度目の礼、ついに軍師が味方に
混乱の中、逃げようとする龍興の前に現れる小一郎(仲野太賀さん)と藤吉郎(池松壮亮さん)。
なぜ抜け道を知っているのかと驚く半兵衛(菅田将暉さん)。
ここで小一郎は見抜いた事実を語る。
菩提山城の造りは、稲葉山城攻略のための模本だったということ。
そして二人は改めて礼を尽くす。
三度目の訪問。
半兵衛はついに
「これよりは織田家のために尽くしまする」
と静かに頭を下げる。
この瞬間、歴史の歯車がはっきり回った感じがした。
直の父の言葉に涙
調略を成功させたあと、小一郎(仲野太賀さん)は直の墓前へ。
そこへ現れたのが父・坂井喜左衛門(大倉孝二さん)。
実は直(白石聖さん)が生前、
「話し合いを尽くせば無駄な争いはなくなる世が来る」
という小一郎の考えを語っていたという。
そして父は言う。
「できる方に500文。私のへそくり全てじゃ」。
諦めたら銭を取りに来る、と不器用な励まし。
涙を流す小一郎(仲野太賀さん)の姿が本当に切なかった。
まとめ
第8話は竹中半兵衛(菅田将暉さん)がついに味方になる重要な回だった。
小一郎(仲野太賀さん)と藤吉郎(池松壮亮さん)の“三顧の礼”がしっかり描かれていて、歴史の大きな転換点を見た気分。
さらに美濃三人衆の離反や稲葉山城の戦いも重なり、戦国の流れが一気に動き出した印象だった。
その一方で、直(白石聖さん)を失った小一郎の心の傷もまだ残っている。
喜左衛門(大倉孝二さん)の言葉が、その悲しみを少しだけ前へ進めたような気がした。
(ゆめのん)

