第115回、静かな朝のシーンから始まるのに、見終わったあと胸がぎゅっとなる回だった。
トキ(高石あかりさん)が見守る中で、錦織(吉沢亮さん)がヘブン(トミー・バストウさん)に向ける言葉がずっと印象的。
厳しいことを言っているのに、その奥にある気持ちが分かった瞬間、空気が変わる。
そして最後の展開…錦織(吉沢亮さん)の“最後の仕事”の意味を知ったとき、完全に涙腺やられた。
松江の朝とヘブンの揺れる気持ち
久しぶりに松江で朝を迎えたヘブン(トミー・バストウさん)。
米をつく音や物売りの声、朝靄の景色など、かつて感動していた風景に触れるのに、どこか落ち着かない様子。
そんなヘブンの前に現れたのが錦織(吉沢亮さん)。
ヘブンが動揺している理由について、錦織は「日本の風景に何も感じなくなったからでは」と冷静に分析する。
これに対してヘブンは、自分は“八雲”という日本人になったのだと宣言。
その言葉に対して錦織(吉沢亮さん)はすぐに指摘する。
「日本人になるということは、日本でしか書けなくなる」
この一言で、ヘブンは言葉を失う。
少し離れた場所でトキ(高石あかりさん)が二人を見つめている場面も印象的だった。
厳しい言葉で追い込む錦織
錦織(吉沢亮さん)は、熊本に移住してから書かれたヘブンの作品を読んでいた。
その感想はかなり厳しい。
「『日本滞在記』のような輝きがない」
さらに錦織は、ヘブンに「もう日本では書けない」と言い放つ。
聞いている側としてはかなり強い言葉で、空気が一気に張り詰める。
しかしその言葉を受けて、ヘブン(トミー・バストウさん)は部屋にこもり、一心不乱に執筆を始める。
この場面、錦織の言葉がただの批判ではなく、何かを引き出そうとしているようにも見えて、見ていて複雑な気持ちになる。
「最後の仕事」と語った理由
執筆を続けるヘブンの部屋の前。
外で見守っていたのはトキ(高石あかりさん)と錦織(吉沢亮さん)。
そこで錦織が静かに打ち明ける。
「あの人をたきつけたんだ。リテラリーアシスタントとしての最後の仕事だ」
この言葉を聞いた瞬間、さっきまでの厳しい言葉の意味が見えてくる。
ヘブンを追い詰めるような言葉は、書く力をもう一度引き出すためだった。
そして錦織(吉沢亮さん)がぽつりとつぶやく。
「あの人は本当に世話が焼ける」
その言葉にトキ(高石あかりさん)が思わず笑うシーンが、とても穏やかで温かい空気だった。
完成した本と錦織への謝辞
その後、熊本に戻ったヘブン(トミー・バストウさん)は新しい著作を完成させる。
同じ頃、松江からは江藤知事(佐野史郎さん)によって、ヘブンが日本人として認められた書類が届く。
松江では、錦織(吉沢亮さん)がヘブンの新しい本を手に取る。
その本の冒頭には、錦織への謝辞が書かれていた。
ページを見つめながら優しく笑う錦織(吉沢亮さん)。
この表情が本当に穏やかで、胸に残る。
突然明かされる錦織の最期
そして物語は数か月後へ。
ナレーションで、錦織がこの世を去ったことが明かされる。
それまで穏やかな流れだっただけに、この知らせはかなり衝撃だった。
さっきまで本を手にしていた姿が頭に浮かんで、思わず言葉を失う。
“最後の仕事”という言葉の意味が、この瞬間に重く響く回だった。
まとめ
第115回は、錦織(吉沢亮さん)の存在の大きさが強く伝わる回だった。
厳しい言葉でヘブン(トミー・バストウさん)を追い込んだのは、作家としての力を引き出すための最後の後押し。
その結果、新しい本が完成し、謝辞まで残されていたという流れがとても美しい。
トキ(高石あかりさん)が見守る中で描かれた錦織の“最後の仕事”は、静かなのに心を大きく揺さぶる場面だった。
(こころん)
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