『相棒 season24』第2話、右京さんの一言が心臓に刺さった(感想)(ネタバレがあります)

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第2話、まさかここまで精神削られるとは思わなかった。
右京(水谷豊さん)の冷静さが鋭すぎて、見てる側が息を止めるレベル。
臥龍岡詩子(余貴美子さん)の思想が突き抜けてて、善悪の境界がぐらつく。
薫(寺脇康文さん)の怒りが人間らしくて救われたけど、全体はずっと緊張の糸の上。
静かな戦いの中で、「信念」って言葉がこんなに重く響くとは。

死刑囚の冤罪と特命係の逆転捜査

田埜井肇(菅原卓磨さん)の冤罪を追う右京(水谷豊さん)と薫(寺脇康文さん)。
事件の舞台は講談師・瀧澤青竜(片岡鶴太郎さん)の屋敷。
右京が内弟子として潜入して、納屋から人骨を見つけた瞬間、空気が一変した。
白骨が語る真実、って言葉がタイトル通りに響く。
淡々としてるのに、画面から漂う湿度と時間の重みがすごい。
特命係の“信じる力”が、時間を超えて真実を掘り起こす感じがした。

臥龍岡詩子(余貴美子さん)の思想が怖いほど強い

検事総長・臥龍岡詩子(余貴美子さん)がとにかく衝撃。
死刑廃止論者でありながら、田埜井の処刑を進めてた理由が異常すぎる。
“無実の人を死刑にすれば、廃止の流れが加速する”っていう思想。
狂気なんだけど、彼女の静けさが逆に怖い。
薫(寺脇康文さん)が「どうかしている!」と叫んだ時、たぶん視聴者全員が同じ気持ちだった。
でもその狂気を一枚上から見てる右京の目が、まさに理性の化身だった。

右京(水谷豊さん)の「それはダメだ!」がすべてを締めた

臥龍岡が「全てを会見で明かす」と言った時、普通なら正義の行動に聞こえる。
でも右京(水谷豊さん)の一言で全部ひっくり返る。
「それはテロリストの犯行声明に等しい」っていうセリフ、あの静かな怒り。
信念と狂信の境目を見抜く右京の哲学、刺さる。
彼が“余計なことはせず退場せよ”と突き放す場面、完璧に“相棒”の世界だった。
その瞬間、背後に小野田(岸部一徳さん)の影を感じたのも納得。

薫(寺脇康文さん)の人間味が光った回

冷徹な理屈の中で、薫(寺脇康文さん)が唯一感情をむき出しにしてた。
「どうかしている!」の一言が、右京とは違う正義を示してた。
怒りも悲しみも混ざった声で、見てる側の感情を代弁してくれてた。
右京が理性なら、薫は心。
この二人が並ぶだけで、画面に“相棒”のバランスが生まれる。
静かな対比が、今回のテーマをより鮮明にしてた。

SNSがざわついた“思想としてのテロリズム”

放送後、「検事総長が死刑廃止のテロリストってやばすぎ」「余貴美子さんの迫力えぐい」との声が続出。
たしかに臥龍岡の描き方は衝撃だった。
ただの悪人じゃなく、理想に取りつかれた人間。
視聴者が「小野田官房長を思い出した」と書いてたのもわかる。
右京が“権力と信念の危うさ”を見抜く構図は、あの頃の“相棒”らしさそのものだった。

まとめ

第2話は、派手さよりも思想の衝突で見せる回だった。
右京(水谷豊さん)の冷静な正義、薫(寺脇康文さん)の熱い怒り、臥龍岡詩子(余貴美子さん)の歪んだ理想。
全部が真っ向からぶつかって、見てる側の感情を揺さぶった。
静かで残酷で、でも“相棒”らしい余韻。
次に臥龍岡が再登場するのか、それとも完全退場なのか。
どちらでも、爪痕はもう消えない。
(みかんてぃ)

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