『愛の、がっこう。』最終話、砂浜の「、」が胸に残る(感想)(ネタバレがあります)

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小川愛実(木村文乃)とカヲル(ラウール)の“最後の選択”、第11話。
空気がやわらかいのに、刺さるとこはちゃんと痛い回。
ふたりの間に落ちた読点ひとつで、心の呼吸が合う瞬間ってあるんだって思った。
笑ったり、詰まったり、ぎゅっとなったり。
手紙の続きが言葉じゃなくて態度で届くの、ずるいくらい良かった。

第11話、砂浜で止まらない「、」の余韻

食堂で預かってた手紙、途中でぷつっと切れてたのに、海で会ったら「最後は『。』じゃなくて『、』にした」ってカヲル(ラウール)くん。
止めない宣言を、句読点で言ってくるの粋すぎ。
声大きくしない優しさ、でも迷いは捨ててる感じ。
愛実(木村文乃)さんの表情がほぐれていくのも綺麗で、海風よりあたたかい。
ふたりだけの会話が波に混ざって、聞こえないのに意味だけちゃんと届くの、最高の静けさ。

入試の壁とカヲル(ラウール)くんの叫び

学力試験→作文→面接、全部本気で挑んだのに“不合格”。
そこからの「もう終わりにする」って強がり、胸に刺さる。
愛実(木村文乃)さんにだけは失望されたくないから突っぱねるの、優しさと悔しさの混合。
社会の目も、夜の世界への偏見も、まとめて投げ返すみたいな涙。
綺麗ごとじゃない言葉でぶつかる彼に、先生モードを外した愛実さんの「そんなことない」が、やっと届くまでの間合いが苦しいけど尊い。

三浦海岸で“愛”の書き取りテスト、合格のハグ

日傘を取りに行く約束は一度ほどけたけど、砂浜で再開すると、手紙の宛名の「愛」の字が間違ってた件でちょっとした笑いに変わるの可愛い。
悔しそうに砂に「愛」を何個も書いて、にじむ線まで一生懸命。
文字は練習で形になるけど、気持ちは練習じゃごまかせない。
だからこそ、愛実(木村文乃)さんの「合格」が重い。
抱きしめて、キスで締めるふたり。
打ち上がらない花火みたいに静かで、でも色は確かに見えた。

“先生と生徒”じゃない、ふたりの大人の選び方

立場の差とか年齢とか、世間の視線がわちゃわちゃするやつ全部ひっくるめて、それでもここに立つって決めた感じ。
勝手に救われるエンディングじゃなくて、自分で拾い集めた答え。
ラウールくんの視線がまっすぐで、木村文乃さんの笑い方が少し子どもっぽくなる瞬間が好き。
SNSの「幸せが永遠に続きますように」って言葉、今日は素直にうなずけた。
物語の外でも続くような、静かな光が残る。

佐倉栄太(味方良介)や植野憲子(今藤洋子)が映した“周りの現実”

担任でも教頭でも、ふたりの恋に拍手だけして終わり、にはできない世界。
佐倉栄太(味方良介)さんの、生徒たちへの向き合い方は現実的で、愛実さんを守ろうとする距離感が大人。
植野憲子(今藤洋子)さんの厳しさも、学校という場所を守る責任から来てるのが伝わる。
ふたりの存在が、愛実とカヲルの決断をより立体にしてくれて、ハッピーの重みが増した。
甘いだけじゃない後味、好き。

まとめ

結末は“ハッピーエンド”で間違いないけど、甘さより誠実さが勝ってるのが良い。
点じゃなくて読点で終わらせた手紙みたいに、この先も続くと信じられる余白がある。
泣き笑いの温度がずっとちょうどよくて、心の中で何度も拍手。
ふたりが並ぶ未来を応援できる感じ、静かに燃える。
最終回なのに、物語に「またね」を言われた気分。
(こころん)

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