『じゃあ、あんたが作ってみろよ』、最終回の2人の本音が胸の奥にじわっと広がった(感想)(ネタバレがあります)

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最終回、静かに始まったのに心がそわそわ落ち着かない感じがずっと続いた。
勝男(竹内涼真さん)と鮎美(夏帆さん)が向き合うたびに、言葉の重さがふっと心に落ちてきて息が浅くなる。
ふたりの間にずっと漂ってた“言えなかった気持ち”が、ようやく形になる瞬間が何度もあって、感情が小さく震えるような回だった。
恋愛って甘いだけじゃなくて、自分の人生とぶつかるんだなって改めて思わされた。

“あたりまえ”に縛られてた2人の過去がじわっと浮かび上がる

鮎美(夏帆さん)は恋人ファーストで料理まで完璧に頑張ってたけど、その努力がいつの間にか自分を見失わせてたっていう切なさ。
勝男(竹内涼真さん)は「料理は女が作るもの」みたいな昔の価値観を、当然のように振る舞ってしまっていた。
大学時代からずっと続いてきた関係が、プロポーズのあとに崩れるのは、積み重なったすれ違いが限界を越えたからなんだろうなって感じる。
“寄り添ってるようで寄り添えてなかった”2人の過去が、言葉じゃなくても画面ににじむ回だった。

鮎美が動き出した現在地と、勝男の変化のスピード

詐欺のあと、飲食の面接がうまくいかない鮎美(夏帆さん)が、太平(楽駆さん)のバーを間借りして自分の店を始めようとする姿がまぶしかった。
一方で、謹慎が明けて職場に戻った勝男(竹内涼真さん)は、自分の価値観が会社でどう受け取られるかを真正面から受け止める流れに。
白崎ルイ(前原瑞樹さん)や南川あみな(杏花さん)が自然に支えてくれるあたりに、勝男が変わろうとしている部分がしっかり伝わった。
2人とも別々の場所で、それぞれのペースで前を向いてるのが静かに響いてきた。

“自分でやりたい”のひと言が示す鮎美の覚悟

夜、鮎美のノートを勝男が勝手に見て「俺がやろうか?」って言った場面。
善意なのはわかるのに、鮎美の「自分でやるからいい」がふっと刺さる。
ずっと“やってあげる側”だった勝男と、ずっと“やってもらうのを我慢してた”鮎美。
ここで関係の形が完全に変わったんだなって感じた。
鮎美(夏帆さん)が一人で自分の足で立ちたいって言い切る姿が、ほんとにカッコよかった。

久しぶりに向き合った夜、涙じゃなくて言葉があふれた

お酒を飲みながら、鮎美(夏帆さん)が別れてからの自分の話を素直に語る姿に、胸の奥がじんわり温かくなる。
勝男(竹内涼真さん)も「答えを待たずに先回りしてごめん」と目を伏せて言ったとき、今までの勝男とは違う柔らかさがあった。
“伝えてもどうせわからない”と最初から諦めていた鮎美の気持ちも、聞く側の勝男の気持ちも、どちらも重くて切なくて、静かな空気が心に残る。
ふたりがずっと抱えてきた痛みが、ようやく言葉になった感じだった。

「終わりにしよう」の言葉が苦しいのに前を向いてる

勝男の「今の鮎美が一番素敵」が、ただの褒め言葉じゃなくて、ようやく見えた真実みたいに響いた。
“支える”って言葉の意味を間違えていたことにも気づいて、ちゃんと手放す決心をする姿が静かな強さを見せていた。
鮎美も「横に立てる自分でいたい」とはっきり言って、自分を取り戻した今の姿がすごく眩しい。
お互いの未来のために別れを選ぶって、涙より深く心に残る。
“終わりなのに前向き”ってこんな感情なんだ、とじんわり伝わってきた。

SNSが涙と共感だらけで大騒ぎになった理由

「泣ける」
「やっと話せたね」
「リアルな別れ方すぎる」
「今の鮎美が一番素敵」
みたいな言葉がタイムラインにあふれていて、視聴者の心の揺れがそのまま流れてくる感じだった。
終わったあとも「続編希望」「勝男ロス」が止まらないの、作品の温度が人の心にちゃんと残ってる証拠だと思う。
ふたりの人生にまた会いたい気持ちがじんわり広がる最終回だった。

まとめ

最終回は、“恋人だった頃の2人”よりも“自分を取り戻した2人”のほうがずっと素敵だって思わせる回だった。
勝男(竹内涼真さん)の素直さも、鮎美(夏帆さん)の強さも、ぶつかったあとにようやく光って見えるのがすごくリアル。
別れなのに優しくて、痛みがあるのに前を向ける終わり方で、見終わったあともしばらく余韻が消えなかった。
こんなふうに成長していく2人を、またどこかで見られたらいいなって思ってしまう。
(あやぴょん)