最終話、鮎美(夏帆さん)と勝男(竹内涼真さん)が重ねてきた時間が静かに終わりへ向かう感じが胸をぎゅっと掴んでくる回だった。
支えたい気持ちも、ひとりで立ちたい気持ちもどちらも真剣で、なのに道が交わらないことってあるんだと突きつけられる。
近くに座ってるのに未来は別の方向へ向いてる、その距離の変化が痛くて優しい。
明るいエピローグなのに目の奥が少し熱いまま。
料理から始まった2人の再出発、だけど心は同じスピードでは進まない
プロポーズ直後に別れ、でもまた向き合うことを選んだ鮎美(夏帆さん)と勝男(竹内涼真さん)。
料理を通して関係が少しずつ溶けていく感じが柔らかくて、同じ食卓の温度まで伝わる。
鮎美は飲食店で働きながら、自分の店を持つ夢を現実にしようと動き出す。
勝男は側で支えたいと思うけど、「自分でやりたい」と返す鮎美の声が強くて優しい。
近すぎても遠すぎてもダメで、そのバランスが上手くいかないもどかしさが刺さる。
気まずい空気は小さな皿の欠けみたいに後を引いた。
「横に立てる自分でいたい」鮎美の言葉が静かに響く
距離を置いたあと、鮎美は再び勝男の家を訪れる。
「誰かの後ろじゃなくて横に立ちたい」と話す声が震えてなくて、逆に強かった。
勝男はずっと助けられてきたことに気づき、「支える」じゃなく「一緒に立ちたかった」と言葉を探しながら伝える。
沈黙が長くて、息の音だけが部屋に残るみたいなシーン。
その後に出た「終わりにしよう」は優しさと痛みが同じ瓶に詰まってる感じで、こっちの胸がぎゅっと縮んだ。
恋が終わる音って静かなんだと思った。
未来へ歩く2人、それは別れだけど終わりじゃない景色
エピローグでは、勝男(竹内涼真さん)がプレゼンを成功させ、鮎美(夏帆さん)は自分の店を間借りで開く。
同じ街なのに別々の道を歩く姿が清々しくて、それでも少し寂しい。
肩を並べた未来ではなく、それぞれの人生を選んだ今の形が美しいと思うのと同時に、泣きたくなる。
いつかどこかですれ違うかもしれないし、もう会わないかもしれない。
その曖昧さが切なくて、でもちゃんと前を向いてた。
SNSも賛否じゃなく共感の波、約10分の会話劇が忘れられない
別れのシーンだけで10分以上、言葉の代わりに呼吸と視線がぶつかる時間。
視聴者の感想には「泣けた」「現代的な別れ」「納得のラスト」「再会も夢じゃない」といろんな声が並んでた。
圧で押す演技じゃなく、そっと触れる演技で感情を動かす2人がすごかった。
終わり方が優しいのに鋭くて、心に余白が残るフィナーレだった。
まとめ
最終話は、恋が終わるときの静かな光と影が丁寧に描かれていた。
鮎美(夏帆さん)の決意と、勝男(竹内涼真さん)の優しさがすれ違わず重なりもせず、ただ前へ向かう形になっていくのが切ない。
別れは悲しいけど、成長した2人なら未来でまた笑えるかもしれないと思えた。
同じ街のどこかで、違う明日を生きてる2人を想像して胸がじんわりした。
(ちーず姫)

