第9話、勝男(竹内涼真さん)と山岸鮎美(夏帆さん)の空気がやっと前向きに変わってきてるのに、仕事の現場で別ベクトルの火種が芽吹いてて、心が追いつかない回だった。
フェスの春巻きに光が降りてた時と、柳沢(濱尾ノリタカさん)の態度で空気が一気に冷えた瞬間、同じドラマ内の温度差とは思えなかった。
恋も成長も仕事も全部が動いていて、視線が忙しい。
胸があったかいのに、同時にザラっとする感じが残った。
鮎美(夏帆さん)の変化が、勝男の心に刺さる
昔は“恋人ファースト”で自分を失ってた鮎美(夏帆さん)。
でも今の彼女は料理を楽しそうに作って、来場者からの反応に自然と笑ってて、自由な風が似合う。
太平のバーでのメキシカンフェスで春巻きを振る舞う姿は、もう誰でもない“鮎美自身”。
その背中を見て勝男(竹内涼真さん)が気持ちを伝えようとするのに、タイミングだけがいつも意地悪。
椿(中条あやみさん)がそっと押してくれたのに、言葉は喉で止まったまま。
変わってしまったのは鮎美だけじゃなく、勝男もちゃんと変わっていて、そのズレがまだ埋まりきらないのが切ない。
鮎美に訪れた新しい扉、「一緒に店を出そう」
春巻きを食べたフードプロデューサーを名乗る女性の誘い。
「一緒に店を出そう」なんてストレートな未来の提示、眩しすぎる。
付き合ってた頃の鮎美じゃ受け取れなかった選択肢が、今はちゃんと現実として手の中にある。
恋より先に、自分の人生を選べる場所に立ってるのが分かって、胸がじわっと温かくなった。
誰かのためじゃなく、自分の意思で料理する鮎美が、まっすぐ素敵だった。
その頃勝男(竹内涼真さん)は仕事で新ステージへ
新規案件のプロジェクトリーダーに抜擢されて、成長の階段を踏む音が聞こえるようだった。
事業戦略部の柳沢(濱尾ノリタカさん)と組むことになるけど、その後が大問題。
上司の前では調子よさそうなのに、アンケートの抜けも平然と放置して、電話が繋がらないからって言い訳。
勝男の「急ぎだから直接行ってもらっていい?」にも、携帯見ながら不満タラタラ。
責任感と誠実さで進んできた勝男と、価値観がまるで噛み合わない。
その温度差が、見ていてヒリっときた。
柳沢の態度でSNS大荒れ、でも現実にもいるタイプ
柳沢が勝男の背中に愚痴を吐いたあのシーン。
「仕事が人生の人はそれでいいけど押し付けんな」って同僚に漏らす声が、妙にリアルで苦かった。
海老原勝男の古い価値観とは真逆の、新世代の傲慢さ。
SNSには「感じ悪い」「こういう新人いる」と共感がめちゃ増えてて、胸がざわつくのも頷ける。
成長と価値観の刷新がテーマのドラマだからこそ、あの不協和音が刺さる。
どっちが正しいかより、噛み合わない現実が生々しかった。
まとめ
第9話は、鮎美(夏帆さん)と勝男(竹内涼真さん)の再生の温度と、柳沢(濱尾ノリタカさん)との仕事の摩擦が対照的すぎて心が忙しかった。
フェスの春巻きの幸福感も、新規案件の緊張も、全部が未来に繋がってるのに、道はまだ完全に重なり切らない。
価値観の違いって恋でも仕事でも同じ難しさを持つんだなって思った。
次に2人がどこで交わるのか、少し怖くてすごく楽しみ。
(あやぴょん)

