明日はもっと、いい日になる 第10話「ありがとう」が胸に落ちた夜(感想)(ネタバレがあります)

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やばい、今日の私、感情が忙しすぎた。第10話、静かなオフィスの空気から始まって、一個ずつ心の蓋がカチッて外れていく感じ。夏井翼(福原遥さん)と蔵田総介(林遣都さん)の距離、近いようで遠いのに、言葉ひとつで一気に温度上がるの、ずるい。あの「ありがとう」、小さい声なのに刺さり方がすごかった。胸のど真ん中に、ぽとんって落ちた音、聞こえた気がした。

第10話、静かなオフィスで心がほどける

夜の職場。照明の白さがいつもより冷たく感じるな〜って空気の中、翼(福原遥さん)が黙々と作業。そこへ戻ってきたのが蔵田(林遣都さん)。椅子のきしむ音も息をひそめるくらいの静けさで、蔵田がぽつり。「実の父・総一郎には、もう会わないって伝えた」って。里親の家で育った彼が、言葉を選びながら自分のしんどさを吐き出すの、強がらない勇気ってこういうことかもって思った。ふたりの間に置かれた沈黙が、逆に信頼っぽくてしみた。

「血だけじゃない」って言葉、ちゃんと届いてた

前に蔵田(林遣都さん)が「血のつながりだけが親子じゃない」って言ってたの、翼(福原遥さん)はちゃんと受け止めてたんだよね。昨日、里親の南野丞(柳葉敏郎さん)と妻の瞳(櫻井淳子さん)の家に行ったって話す場面、ふわっと温かい空気が画面越しに広がってた。食卓の湯気、写真立ての位置、そういう細かい生活の気配が、蔵田がどんな愛の中で育ったかを語ってた。翼の「お二人にたくさん愛されて育ってきたから、今の蔵田さんがいるんだなって」って言葉、まっすぐで、でも押しつけじゃなくて、優しい背中押しだった。

「親になれる?」の不安と、保証のひと言

蔵田(林遣都さん)が前にこぼした「自分は親になれないかも」って恐さ。そこに、翼(福原遥さん)が静かに重ねる「今の蔵田さんならきっと大丈夫。私が保証します」。保証って、重い言葉なのに、彼女が言うと羽みたいに柔らかい。だって、見てきたものがあるから。南野家で感じた体温、里親としての時間、そして今の蔵田の姿。それら全部を根拠に出てきた言葉だから、響き方が違う。画面のこちら側まで、胸の内側がじんわり温まる感覚が届いた。

鼻をすする背中と、小さな「ありがとう」

その後よ。席を立つ蔵田(林遣都さん)が、鼻をすする音を一回、そして出口でまた一回。背中しか映らないのに感情が溢れるって、演技えぐくない? 振り向かずに「夏井さん。ありがとう」。たった七文字なのに、今日いちばんの破壊力。林遣都くんの声の震え、言い切る前の小さな間、ぜんぶが「救われた」って意味に聞こえた。私のタイムラインもその瞬間だけ一気に騒がしくなって、静かな場面なのに心の音は大きかった。福原遥ちゃんの目線のやわらかさも、ちゃんと受け止める人の顔でグッときた。

里親という居場所が描く「家」のかたち

南野丞(柳葉敏郎さん)と瞳(櫻井淳子さん)の存在が、物語の地面をぎゅっと固めてくれるのも好き。二人の家は飾らないのに、思い出がちゃんと息してる空間で、蔵田(林遣都さん)の土台がそこに見える。翼(福原遥さん)が感じた「ここで育ってきたんだ」って確信が、視聴者にも移ってくるの、良い連鎖。血だけじゃない家族の形って、難しく語らなくても、テーブル越しの会話や「おかえり」の言い方一つで伝わるんだって、映像で証明してた。

まとめ

今日の二人、言葉数は少ないのに、心の移動距離が長かった。翼(福原遥さん)の保証は、魔法じゃなくて観察と信頼から生まれたリアル。だからこそ、蔵田(林遣都さん)の「ありがとう」はドラマの中のセリフじゃなく、現実の手触りでこっちに届いた感じ。家族の定義に正解なんてないけど、背中を押してくれる人がいるだけで景色は明るくなる。次の朝、タイトルみたいに、ほんとに「もっと、いい日」になりそうって思えた。
(みかんてぃ)