第25話、朝ドラらしい柔らかさの中に、不穏な影が差し込んだ。
トキ(高石あかりさん)とヘブン(トミー・バストウさん)の穏やかな時間の裏で、かつての名家・雨清水家の物語が静かに動き出している。
そして、第6週「ドコ、モ、ジゴク。」の予告。
あの数秒だけで、視聴者の心をわしづかみにしてきた。
4年後の松江、消えた母子の行方
傳(堤真一さん)が亡くなり、「松江を去る」と言っていたタエ(北川景子さん)と三之丞(板垣李光人さん)。
あれから4年。
第5週では2人の姿が一切描かれなかったから、「どうしてるんだろう」と思っていた人も多かったはず。
名家の誇りを胸に凛と立っていたタエ、そして優しく繊細な三之丞。
その2人がどんな時間を生きてきたのか、ずっと気になっていた。
そんな中での、あの予告。
たった一瞬、映った三之丞の姿が衝撃だった。
薄汚れた着物、地面にうずくまる三之丞
新聞記者として松江に戻ったヘブン(トミー・バストウさん)が映る横で、地面に膝をついていたのは三之丞(板垣李光人さん)。
以前の彼とはまるで別人。
名家の気品をまとっていたあの姿はなく、目に映るのは「生きるためにもがいてきた人」の顔だった。
この4年の間に、彼に何が起こったのか。
タエ(北川景子さん)はどこにいるのか。
「どうして…」「一体この4年で何があったの」ってSNSで騒がれるのも納得。
朝ドラの予告でこんなに心がざわつくの、久しぶりだった。
ヘブン先生、松江を再びかき乱す?
「次回はヘブン先生の家と女中探し」っていう蛇と蛙(阿佐ヶ谷姉妹)のナレーションが妙に明るいのが逆に怖い。
新聞記者として来日して、今度は英語教師になるヘブン(トミー・バストウさん)。
彼の登場で空気が一気に動く。
トキ(高石あかりさん)との関係も、また少しずつ変化していくのかもしれない。
異国から来た“ヘブン”という名の男が、松江の“地獄”を照らすのか、それともかき乱すのか。
第6週のタイトル「ドコ、モ、ジゴク。」が妙にリアルに感じる。
SNSの反応、「タエ様は?」「ボロボロになってる」
放送後すぐ、X(旧Twitter)は「三之丞どうしたの…?」でいっぱいだった。
「ボロボロになってる」「苦労してる感が漂ってた」「タエ様は無事なの!?」
みんなが同じ言葉で震えてた。
朝ドラの明るいトーンの中に、こういう“人生の重さ”を差し込むのが『ばけばけ』のすごいところ。
次週の朝が待ち遠しいけど、同時に怖い。
涙の準備がいりそう。
まとめ
第25話は、物語の転換点が静かに始まった回だった。
トキ(高石あかりさん)とヘブン(トミー・バストウさん)の穏やかな時間に潜む、不穏な影。
そして、三之丞(板垣李光人さん)の変わり果てた姿が、これからの嵐を予感させた。
「ドコ、モ、ジゴク。」という週タイトルが、今はまだ冗談みたいに響くけど――きっと次の朝には意味が変わってる。
タエ(北川景子さん)と三之丞、2人に救いの朝が来ますように。
(ちーず姫)

