『ばけばけ』第7話|お見合い相手がまぶしすぎた件(感想)(ネタバレがあります)

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朝から空気がちょっとざわついた感じ。
松野トキ(高石あかりさん)のお見合い回、第7話。
登場した中村守道(酒井大成さん)が、黒のフロックコートで現れた瞬間、画面の明治が一気にモダンになった。
お見合いなのに、空気はまるで異文化交流。
あの緊張と違和感、じわじわくる感じが最高だった。

トキのお見合い、まさかの“時代ギャップ対面”

貧乏生活から抜け出すためにお見合いを決意したトキ(高石あかりさん)。
工場の社長・雨清水傳(堤真一さん)たちが見守る中で始まったその場は、まるで時代がぶつかる瞬間みたいだった。
中村(酒井大成さん)は黒のフロックコート姿で、まさに“文明開化の申し子”。
一方でトキの父・松野司之介(岡部たかしさん)と祖父・松野勘右衛門(小日向文世さん)は、しっかりまげに裃という昔ながらの出で立ち。
中村が「ご立派なまげでありますな」と言ったときの空気、絶妙すぎて笑いが漏れた。
勘右衛門の「跡取りになれば、このようになれるぞ」発言も、昭和どころか江戸の風。
温度差がすごすぎて、誰も悪くないのに居心地が悪い感じがリアルだった。

酒井大成さん、見た目も声も柔らかいのに芯がある

お見合い相手の中村守道(酒井大成さん)、最初の登場から“雰囲気で勝つタイプ”。
黒いコートと整った立ち姿、でも話すときの柔らかさがちょうどよくて、押し付けがましくない。
ちょっと驚いた表情も、嫌味じゃなくて誠実さがにじんでた。
それにしても、酒井大成さんの“視線の静けさ”がすごく印象的。
動かないで伝える演技ってこういうことなんだなって感じた。
SNSで「似合っててかっこいい」「いい人そう」ってコメントが並ぶのも納得。
見た目は洗練されてるのに、ちゃんとトキの物語の空気に馴染んでるのが上手だった。

松野家のまげシーン、コミカルなのに哀愁もある

お見合いシーンで一番インパクトがあったのは、トキの家族が本気でまげを結ってきたこと。
岡部たかしさん演じる父と、小日向文世さん演じる祖父の並びがもはや芸術。
「跡取りになればこのようになれる」って言葉には、笑いの裏に“家の誇り”がしっかり詰まってた。
古いけど愛おしい。そんな松野家の不器用さがちゃんと伝わってくる。
時代に置いていかれても、まっすぐでいたい人たちの誇りって、ちょっと切なくて温かかった。
このシーンがあるからこそ、中村のモダンさがより際立って、ドラマ全体が立体的になってた。

“文明開化”を感じる出会い方が面白い

このお見合いって、ただの恋愛イベントじゃなくて、時代の境目そのもの。
トキ(高石あかりさん)は“古き良き日本”の中に生きてて、中村(酒井大成さん)は“新しい風”。
その交差が、会話ひとつ、視線ひとつに全部現れてた。
明治って、ほんとに“過渡期”の時代なんだなって改めて感じた。
お見合いの数分でここまで世界観を描く脚本、ほんとにセンスある。
「引いてたけど、どこか気になってる」みたいな距離感が絶妙で、次にどう動くのか気になって仕方ない。

まとめ

第7話は、お見合いという静かな場面の中に、明治という時代の揺れを全部詰め込んだ感じだった。
高石あかりさんの素直でまっすぐな表情、酒井大成さんの誠実な存在感、堤真一さんや岡部たかしさん、小日向文世さんの安定した支え。
すべてがかみ合って、優しいのに刺激のある30分だった。
次にトキがどんな決断をするのか、そして中村との距離がどう変わっていくのか。
この先の物語が、もう待ちきれない。
(ちーず姫)

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