第33回、鳥肌が止まらなかった。徳川家基（奥智哉さん）の死に関わる“死の手袋”が、まさかの再登場。約5か月も経ってから出てくるなんて、完全に油断してた。手袋を見つめる高岳（冨永愛さん）の表情が怖すぎて、画面の前で息をするのも忘れそうになった。
江戸を揺るがす打ちこわしと権力のざわめき
第33回「打壊演太女功徳」では、江戸の街でもついに打ちこわしが発生。人々の怒りが爆発し、城内でも収拾に追われる意次（渡辺謙さん）の焦りがリアルに伝わってきた。反田沼派の策略がじわじわと進んでいて、権力の裏側で繰り広げられる攻防戦に背筋が冷たくなる。これまで積み上げられてきた人間関係と不穏な会話の数々が、一気に絡み合っていく展開に引き込まれた。
大崎が持ち込んだ不気味な箱
将軍・家斉（城桧吏さん）の乳母・大崎（映美くららさん）が箱を抱えて登場した瞬間から空気が変わった。中身を高岳（冨永愛さん）に見せると、それはかつて種姫の名で家基（奥智哉さん）に送られた手袋だった。指先の一部をなめる真似をする大崎のしぐさが妙に艶やかで、不気味で、底知れない怖さを感じさせる。高岳の顔から血の気が引いていく様子が、余計に緊張感を高めていた。
“死の手袋”の再登場が意味するもの
この手袋は、家基（奥智哉さん）が亡くなった日に鷹狩りで使っていたもの。真相を追った松平武元（石坂浩二さん）や平賀源内（安田顕さん）が次々と亡くなった過去とつながっている。第15回で武元が亡くなった際には女の影が手袋を奪っていった。その後の治済（生田斗真さん）の不敵な笑みもあり、黒幕は彼だと示唆されていた。そんな因縁の品が今になって再登場した衝撃は、ただの小道具以上の重みを持っていた。
高岳の変心と怒りの震え
普段は松平定信（井上祐貴さん）の老中登用に反対していた高岳（冨永愛さん）が、手袋を見せられた直後に態度を一変させる流れは圧巻だった。権力者としての矜持を揺るがすほどの圧力を、この“証拠”が持っていたということ。手袋を握りしめ、怒りと恐怖の狭間で震える高岳の姿は、権力の強さと脆さを同時に浮き彫りにしていた。
SNSに溢れた驚愕と戦慄
「毒が塗られてる？」「ここで出してくるのか」「怖すぎる」とSNSは一気にざわついた。約5か月の沈黙を破って、今このタイミングで再登場させる構成に視聴者が一斉に震えたのも当然。張り巡らされた伏線が再び顔を出したことで、ドラマ全体が一段と深く、重く感じられた。誰が真実にたどりつくのか、そしてこの手袋がどんな結末を導くのか、予測がつかない不気味さに胸がざわつきっぱなしだった。
まとめ
第33回は、ただの歴史劇を超えてサスペンスのような緊張感を与えてきた。“死の手袋”が再登場したことで、家基（奥智哉さん）の死の真相と権力争いの影が再び色濃く浮かび上がる。大崎（映美くららさん）の妖しい動き、高岳（冨永愛さん）の怒り、治済（生田斗真さん）の影。そして、揺れ動く意次（渡辺謙さん）の存在。5か月眠っていた伏線が蘇り、視聴者も一緒に心をかき乱される回だった。
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