第36回、涙で画面がにじんだ。
蔦重(横浜流星)が絶好調に本を売りまくるのに、裏側では不穏な空気がぐんぐん濃くなる。
春町(岡山天音)が最後に選んだ道があまりにも衝撃的で、SNSに「春町先生」「豆腐の角」とか関連ワードが並んだのも納得。
定信(井上祐貴)の冷たい政策と、信義(林家正蔵)の優しさ、そのコントラストが泣ける。
しかもラストの“オチ”が切なすぎて、ふざけてるようで全然笑えなかった。
蔦重のヒット連発と、不穏な影
蔦重(横浜流星)の新作「鸚鵡返文武二道」「天下一面鏡梅鉢」がめちゃ売れ。
「黄表紙好きらしい」って浮かれる姿は楽しげだったけど、鶴屋(風間俊介)が心配する顔に嫌な予感が漂ってた。
その場面の温度差がすごくて、視聴者の胸も落ち着かない。
流星くんの笑みが明るい分だけ、裏で迫る悲劇がじわじわ怖かった。
「本が売れる=幸せ」じゃない江戸の現実が浮き彫りで、なんとも言えないざわつきが残る。
定信の圧と、追い詰められる戯作者たち
定信(井上祐貴)が怒ると、画面全体が冷気を帯びる。
「絶版」って言葉ひとつで場を支配するあの迫力、井上くんの淡々とした声だからこそ余計に刺さる。
その圧の下で、喜三二(尾美としのり)は筆を折る決意を固めた。
春町(岡山天音)も逃げ場を探すけど、結局は行き止まりへと追いやられる。
定信の正しさの鋭さと、戯作者たちの小さな灯の落差が痛すぎる。
信義の優しさと春町の葛藤
松平信義(林家正蔵)が春町(岡山天音)を守ろうとする場面、胸に刺さった。
「恋川春町は当家唯一の自慢」って言葉、優しすぎて涙止まらない。
春町が「ご温情、まことありがたく……」って絞り出すように礼を言う姿も、普段のあまのじゃくな彼だから余計に心揺れる。
林家さんの穏やかでまっすぐな台詞回しが、信義という人物の誠実さを浮かび上がらせてた。
あんな上司、現代にもいてほしいレベル。
春町の最期、“豆腐の角”のオチに隠された覚悟
春町(岡山天音)が切腹し、さらに豆腐の桶に顔を突っ込んで絶命。
「豆腐の角に頭をぶつけて死ぬ」という言い回しを、本当に実行するなんて。
遺書に「すべてをまるくおさむるには、このオチしかないかと」とあったけど、そんな命がけのボケ誰も笑えない。
岡山さんの苦悶から静寂に変わる芝居は、鳥肌モノだった。
悲しみと皮肉が入り混じったその場面、呼吸するのも忘れた。
残された人々の想いとSNSの声
信義(林家正蔵)は定信(井上祐貴)に「春町は戯作者としても武士としても“分”を全うした」と伝える。
その言葉の重み、切なくて仕方なかった。
さらに定信が春町の死を知り、密かに涙する姿も印象的。
蔦重(横浜流星)や仲間たちの無念を思うと、もう胸が潰れる。
SNSでは「生きててほしかった」「真面目な春町先生らしい」と嘆きの声であふれてた。
生存ルートが残されてただけに、余計に喪失感が深い。
まとめ
第36回は、軽口のような「オチ」を命で締めた回だった。
蔦重(横浜流星)の明るさと、春町(岡山天音)の重い決断。
信義(林家正蔵)の優しさ、定信(井上祐貴)の冷酷さ、すべてが交錯して胸をかき乱す。
笑えない冗談で幕を閉じた春町の生きざまは、痛みを伴うのにどこか潔くも見えた。
だからこそ視聴者はロスに沈み、次回へ気持ちを持っていくのが苦しいほどだった。
(ましゅまろん)
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