『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第38回、“カモ平”長谷川平蔵が帰ってきた!(感想)(ネタバレがあります)

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第38回、涙と笑いの温度差で心がバグる回だった。
歌麿(染谷将太)さんの世界が崩れていく中で、長谷川平蔵(中村隼人)くんがまさかの救世主ポジに。
しかも“カモ平”時代のあのノリが帰ってきて、重たい空気の中に光が差した感じ。
泣いて笑って忙しいけど、これが『べらぼう』の醍醐味なんだなって思った。

歌麿の幸せが崩れる瞬間

第38回「地本問屋仲間事之始」では、歌麿(染谷将太)さんの妻・きよ(藤間爽子)ちゃんが梅毒に倒れてしまう。
あの穏やかな笑顔が少しずつ遠くなっていく過程がリアルで、見てるこっちの胸が痛かった。
絵を描き続ける彼の手が、祈りみたいで、止まることを知らないのが切なすぎる。
幸せが泡みたいに消えていく描写が静かで、でも確実に残酷。
こんなに苦しいのに、画面の色彩がやけに綺麗で、それがまた心に刺さった。

蔦重、追い詰められる出版戦線

蔦重(横浜流星)さんも今回はハードモード。
出版が止まり、地本問屋から責められる中でも下を向かない。
「お上のふれを変えさせる」なんて言葉、普通なら無茶に聞こえるのに、彼の目の強さが本気すぎてゾクッとする。
戯作者たちの焦りも、版木屋の苛立ちも全部飲み込んで、あえて前へ進もうとする姿。
その覚悟の中に、蔦重の生き方そのものが見えた気がした。
横浜流星さん、やっぱりこの役に骨までハマってる。

“カモ平”復活! 吉原での神回

ここで空気を変えたのが、長谷川平蔵(中村隼人)くん。
吉原に招かれて「まいない代わりのもてなしなら受け取ることはできぬぞ」って真面目に言うのに、
次の瞬間には「やはり吉原はよいのう」ってデレるテンポが最高。
シケを出してキメる姿が懐かしくて、思わず笑っちゃった。
SNSも「カモ平リターンズ!」「チョロいけど好きw」「この人ブレない」と大盛り上がり。
シリアス展開の合間にこういう瞬間があるから、感情が救われるんだよね。

感謝の返金シーンにじんわり

二文字屋のきく(かたせ梨乃)さんと、はま(中島瑠菜)ちゃんが登場して、
「長谷川様が“だまされてくださった”おかげで助かりました」ってお礼を言うシーン、胸が温かくなった。
“だまされた”のに“感謝される”って、平蔵(中村隼人)くんの人の良さがそのまま形になった感じ。
しかも本人は「俺がいつ騙された?」って素で驚いてるのがかわいすぎた。
このシーン、笑えるのに泣ける。
人の善意って、こういうバランスで描かれるとグッとくるんだよね。

五十両の真相と決めゼリフ

蔦重(横浜流星)さんが「花の井(小芝風花)への入銀、実は河岸に流して米買いました」と真実をバラす。
完全にだまされてた平蔵(中村隼人)くんは「そうだったのか~」って笑って「花の井、さすが俺の金蔵を空にした女だぜ」ってキメる。
この瞬間、全視聴者が「カモ平、最高!」ってなったと思う。
怒らないどころか、ニヤニヤしながら受け止めるのが彼らしい。
“騙されても幸せそう”ってこういうことなんだなってしみじみした。

鬼平グッジョブ! 平蔵の大芝居

最後のミッションで、蔦重(横浜流星)さんに頼まれた平蔵(中村隼人)くんが一世一代の芝居を打つ。
松平定信(井上祐貴)くんをうまく焚きつけて、“上方の本屋がのしてきている”と挑発する流れ、スムーズすぎて笑った。
結果、定信がまんまと動かされて、蔦重の策が成功するという神展開。
SNSも「鬼平グッジョブ」「カモ平演技派w」「策士蔦重×役者平蔵最高」って大喝采。
泣いてたのに、最後は拍手してた自分がいた。

まとめ

第38回は、歌麿(染谷将太)さんの喪失と、平蔵(中村隼人)くんの再生が交差する回。
蔦重(横浜流星)さんの策略も、定信(井上祐貴)くんの冷徹さも、全部がひとつの舞台のように噛み合ってた。
悲しいのに笑えて、重たいのに軽やかで、人間くさくて最高だった。
“カモ平”の復活がこんなに癒やしになるなんて、誰が想像しただろう。
このドラマ、まだまだ底が見えない。
(ましゅまろん)

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