『小さい頃は、神様がいて』第3話、号泣ラジオ体操で泣き笑いの朝がきた(感想)(ネタバレがあります)

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ラジオ体操って、こんなに泣けるものでしたっけ。
小倉渉(北村有起哉さん)が涙を流しながら腕を振り上げるあの光景、笑ってるのに喉の奥が痛くなる。
あん(仲間由紀恵さん)との関係に区切りをつける瞬間が、夏の朝みたいに明るくて切なかった。
ホームコメディーなのに、感情の温度がすごくリアル。
第3話、心を丸ごとつかまれる回だった。

たそがれステイツの夜、沈黙が重たく響く

1階の永島慎一(草刈正雄さん)とさとこ(阿川佐和子さん)の家に、3世帯が集まる。
あん(仲間由紀恵さん)が「離婚したい」と切り出す瞬間の静けさ、画面の空気が止まったみたいだった。
渉(北村有起哉さん)は何も言えず、夜は男女別に過ごすことに。
笑い声の裏に、言葉にならない距離が広がっていく。
岡田惠和さんの脚本は、こういう“沈黙の温度”を描くのがずるいくらい上手い。
優しさも寂しさも、台詞の外に全部にじんでた。

渉(北村有起哉さん)の“分かってるけど言えない”が痛い

慎一(草刈正雄さん)にだけ本音をこぼすシーン。
「理解してる。でも認めたら本当に終わっちゃう」っていう渉の言葉、リアルすぎた。
頭では納得してても、心が追いつかない。
その揺れを全部表情で見せる北村有起哉さんの演技、静かなのに破壊力があった。
男の弱さを見せるのがこんなに優しいなんて。
あの小さなため息ひとつで、渉という人が丸ごと伝わってくる。

ラジオ体操、笑えるのに泣ける奇跡の朝

朝日が差し込む公園。
体操の音楽が流れ始めた瞬間、渉(北村有起哉さん)の涙が光る。
腕を広げながら叫ぶ「離婚しよう!」の声が、笑いと悲しみを同時に刺してくる。
戸惑うあん(仲間由紀恵さん)に「愛してるから離婚する!」って言うところ、言葉の矛盾がそのまま愛。
そして「離婚まで53日、仲良くしてください!」って、泣き笑いのままお願いする姿に完全にやられた。
体操のテンポと感情の高鳴りが重なる演出、天才的。
SNSで「号泣ラジオ体操ww」って盛り上がるのも納得。

“愛してるから離婚する”という不器用な優しさ

このセリフ、ふつうなら重たく聞こえるのに、渉の声だとまっすぐ届く。
本当は手放したくないのに、相手の幸せを信じて離れる覚悟。
あん(仲間由紀恵さん)の目にも涙が浮かんで、何も言えないまま見つめ合う。
「お互いの人生をちゃんと選び直す」っていうテーマが、体操という日常の中で描かれるのがすごく新鮮。
離婚を悲劇じゃなく、再スタートとして描くこのドラマの優しさが沁みた。

SNSの反響、「カオスなのに泣ける」が共感の嵐

放送後、「カオスすぎるラジオ体操だった」「笑いながら泣いた」ってコメントが溢れてた。
“号泣ラジオ体操”なんて言葉、誰が予想できた?
北村有起哉さんの演技が振り切ってて、涙と笑いのバランスが絶妙。
「BGMが体操曲なのに泣ける」とか「53日ってリアルすぎて刺さる」など、感情の振れ幅が広すぎる。
SNSの時間軸も、ドラマのテンポもぐちゃぐちゃに混ざって、でもそれが心地いい。
視聴者全員で“朝の情緒崩壊”を共有した感じだった。

まとめ

第3話は、“笑えるのに泣ける”を超えて、“泣き笑いの奇跡”みたいな回だった。
渉(北村有起哉さん)とあん(仲間由紀恵さん)の不器用な愛が、朝の公園を舞台に完結していく。
ラジオ体操という日常の風景が、こんなに切なくて美しいなんて思わなかった。
岡田惠和さんの脚本が紡ぐ言葉と間のリズムが、ちゃんと心の奥を掴む。
「愛してるから離婚する」――それは矛盾じゃなく、成熟のかたちかもしれない。
(みかんてぃ)

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