小さい頃は、神様がいて 第2話、“天使の息子”の理由が優しすぎて泣ける(感想)(ネタバレがあります)

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第2話、まさかの展開で静かに心が揺れた。
小倉渉(北村有起哉)とあん(仲間由紀恵)の息子・順(小瀧望)の“いい子すぎる”理由が明かされた瞬間、胸がキュッて締めつけられた。
笑顔がまぶしいのに、どこか切ない。
「天使」って言葉が、こんなに重たく聞こえることある?

小倉家の朝、“天使の息子”の優しさが溢れてた

順(小瀧望)は、朝から母・あん(仲間由紀恵)にメッセージを送る。
「今朝もお疲れ様。頑張ってれば必ず報われるから。」
その一文が優しすぎて、普通に泣きそうになった。
あんは画面を見て小さく笑いながら、「なんていい息子なんだ。天使か、君は」って思う。
仲間さんの柔らかい表情が、母親の幸せと寂しさを同時に映してて、目が離せない。
言葉のやり取りが少ないのに、ちゃんと“親子の呼吸”が伝わってくる。
北村さん演じる父・渉は、その空気の中で静かにコーヒーを飲む。
小さな家族の朝が、あまりに優しくて痛い。

妹・ゆずとの会話で明かされた“3歳の記憶”が切なすぎた

順は妹のゆず(近藤華)から「私が20歳になったら離婚するらしい」と打ち明けられる。
その瞬間、空気が一変。
順は静かに「俺、覚えてるんだ。3歳とかだったけど」と話し始める。
小瀧さんの声がふっと低くなるトーンで、記憶がよみがえるようにリアル。
「幼いなりに理解したんだと思う。お母さんのつらさみたいなものは。」
この一言に、3歳の心の奥で生まれた“決意”が全部詰まってた。
たぶんその時から、順は“守る側”になっちゃったんだと思う。
優しさの根っこが“悲しみ”でできてるの、痛いほど伝わる。

「天使になってしまった理由」が語られる瞬間の破壊力

順が言う。「俺、お母さんを助けたいって思ったんだと思う。苦しめたくなかった。…それでこんなに天使みたいないい息子になってしまった。」
この“しまった”って言葉の選び方が、もう完璧。
天使になることが“結果的な防衛反応”みたいに聞こえて、泣けた。
そしてゆずに向かって「何も知らずにすくすくぬくぬく育った悪魔(ゆず)がうらやましいよ」って笑う。
冗談なのに、優しさの裏に少し疲れが見えて心配になる。
小瀧さんの表情が、笑顔と哀しみの境目を何度も行き来してて、本当に見事だった。

北村有起哉さんと仲間由紀恵さん、夫婦の“静かな距離”がリアル

渉(北村有起哉)とあん(仲間由紀恵)の間には、言葉にできない距離がある。
でもそれは冷たさじゃなくて、年月の重み。
北村さんの“黙る芝居”がすごくて、ただ座ってるだけで何かを抱えてるのがわかる。
仲間さんの声も柔らかいのにどこか不安定で、見ていて心がざわつく。
そんな中で生まれる“順の優しさ”が、二人の関係をつないでるようにも見える。
家族のバランスが微妙にずれているのに、どこも壊れてない。
その絶妙な温度が、岡田惠和さんの脚本らしい。

SNSでの反応、“天使”の意味に涙する人続出

放送後、SNSは「順くんの天使誕生秘話、そういうことだったのか」「知ってたから天使でいようとしたんだ」「母のために頑張るなんて健気すぎる」といった声でいっぱい。
中には「反動が来ないといいな」「本当は泣きたい子だよね」と心配する声も。
“いい子”って褒め言葉なのに、このドラマでは“痛いほどの優しさ”として描かれてて、それが新しい。
見終わったあと、心がじんわり熱くて、でもどこか静かに沈んでいく感じ。
たぶんそれが、順が抱える“優しさの代償”なんだと思う。

まとめ

第2話は、“天使”という言葉の裏側を描いた回だった。
順(小瀧望)が3歳で見た記憶、母・あん(仲間由紀恵)を守ろうとする想い、そして父・渉(北村有起哉)との距離感。
全部が優しさで包まれているのに、どこか切ない。
“いい息子”でいることの強さと苦しさ、その両方を感じさせる。
見終わって、ただ「頑張りすぎないで」と願いたくなる回だった。
静かな夜に、何度でも思い返したくなる余韻。
(みかんてぃ)