『小さい頃は、神様がいて』、第7話が胸にずしんと響く“ままごと”回って何(感想)(ネタバレがあります)

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第7話、穏やかな雰囲気で始まったのに、気付いたら心の奥がじわっと熱くなっててびっくりした。
渉(北村有起哉さん)とあん(仲間由紀恵さん)が子どもたちに巻き込まれて“ままごと”する流れが、想像以上に深い。
軽い気持ちで観てたはずなのに、気付けば呼吸がゆっくりになるくらい、胸にくる空気が流れてた。

永島家で広がる、優しいけどどこか切ない空気

渉(北村有起哉さん)とあん(仲間由紀恵さん)が凛(和智柚葉ちゃん)と真(山本弓月くん)に会いに行く場面、ほんのり日向の匂いみたいな温度があって心がゆるんだ。
慎一(草刈正雄さん)とさとこ(阿川佐和子さん)も一緒になって、子どもたちのままごとを見守る姿がやわらかい。
ふたりの目線の奥には、事故で亡くなった娘夫婦の影が淡く揺れてる感じがして、その静かな愛しさが視界に滲む。
笑ってるのに、胸の奥がきゅっと締まる、そんな不思議な空気。

子どもたちの「交代!」から始まる、大人のためのままごと

凛と真が元気いっぱいに「交代!」って言ってくる場面、あまりにも自然で、逆に大人たちが戸惑っちゃうの可愛い。
渉(北村有起哉さん)とあん(仲間由紀恵さん)がままごとに参加することになった瞬間、永島家の人たちがじっと見守る空気がふっと変わる。
おもちゃが散らばったリビングなのに、急に舞台みたいな静けさ。
ふたりの表情の中に、過去の何かがそっと顔を出す気配。
この“強制的に向き合わされる感じ”が妙にリアルで胸に刺さる。

渉が追体験する、あんの孤独と重さ

渉が抱えたヌイグルミを赤ちゃんに見立てて家事をこなすシーン、最初はコミカルなのに、だんだん視線の奥が真剣になっていく。
掃除機を押しながら、洗い物しながら、あん(仲間由紀恵さん)がワンオペで必死にやっていた当時の姿がフラッシュバックしていくのが痛いほど伝わる。
その瞬間、ままごとが“遊び”じゃなくて、渉自身が避け続けていた現実に触れる儀式みたいに変わる。
画面の空気が一段深く沈んで、胸がぎゅっと押される。

「一緒にやろう」の破壊力と、溶けていく距離

あんが「一緒にやろう」と静かに声をかけた時、その優しさがふわっと広がって、渉(北村有起哉さん)の表情がすっと緩む。
「そうだね。一緒にやろう」と返した瞬間、たたんでいた洗濯物が急に重く見えて、渉の目に涙が浮かぶのがたまらなくて息が止まった。
言葉は短いのに、溜め込んでいたものが崩れる音が聞こえるみたいで、見ている側まで胸が熱くなる。
寄り添うってこういうことなんだって、静かに染みてくる。

視聴者のざわめきが示す“この回の深さ”

SNSには「凄い…この脚本…」「泣ける」「涙出る」がずらっと並んでて、あの回を見た人が同じ場所で立ち止まったんだなって感じた。
ままごとでワンオペの過酷さを伝える描き方、シンプルなのに鋭い。
自分の思い出を重ねちゃった人も多くて、「他人事じゃない」って声が続いてた。
優しい描写なのに、核心をえぐるみたいに響く回だった。

まとめ

第7話は、ままごとっていう小さな遊びの中に、愛情と後悔と気づきがぎゅっと詰め込まれてた。
渉(北村有起哉さん)があん(仲間由紀恵さん)の苦しさに触れ直す瞬間、ふたりの距離がそっと縮まる感じがして胸が温かくなる。
軽い描写から深いテーマに滑らかに移る流れも、さりげないのに心を掴んで離さない。
優しいのに力強くて、見終わった後もしばらく静かに余韻が残る回だった。
(こころん)

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