第10話、静かに始まったのに、気づいたら胸の奥がじんわり重くなってた。
小倉渉(北村有起哉さん)とあん(仲間由紀恵さん)がついに別々の生活に進む回で、派手な出来事は少ないのに感情の情報量が多い。
笑える場面もあるのに、ふとした間で寂しさが顔出してくる感じ。
日常の延長線にある別れって、こういう温度なのかもって思わされた。
離婚しても続く「たそがれステイツ」の時間
渉(北村有起哉さん)とあん(仲間由紀恵さん)が離婚して、あんがマンションを出ていく。
それぞれ寂しさはあるけど、「たそがれステイツ」の空気は変わらない。
集まって他愛ない話をする時間が、逆に沁みる。
無理に明るくしない感じがリアルで、見ていて変に構えなくていい。
別れがあっても、生活はちゃんと続いていくんだなって思わされる。
「ハッピーエンドだね」で止まる空気
永島慎一(草刈正雄さん)とさとこ(阿川佐和子さん)のなれ初め話は、聞いてるだけで穏やか。
渉がぽつっと「ハッピーエンドだね」って言った瞬間、部屋が一気に静まる。
その空気を言語化したのが、ゆずの「みんな気遣ってるんだよね」って一言。
触れない優しさと、触れてほしい本音のズレが見えて、ちょっと苦しい。
でも「気にせず話してほしい」って言える渉の強さも伝わってきた。
若い部下の育休に重なる渉の本音
職場で部下が育休に入る話を聞いて、「楽しみで仕方ない」って目を輝かせる姿。
それを見た渉(北村有起哉さん)が、自分の若い頃を重ねて想像する場面が印象的。
あの頃、別の選択肢はなかったのかって考える瞬間、誰にでもある。
責めるわけでも、後悔しきるわけでもない、その微妙な感情がリアルだった。
一人暮らしのあんと、順の距離感
新生活を始めたあん(仲間由紀恵さん)が、順(小瀧望さん)に食事に誘われる。
「寂しい時はちゃんとSOS出して」って言葉が、軽いのにちゃんと優しい。
恋とかそういうのじゃなくて、人としての距離感がちょうどいい。
あんが無理して強がってないのが伝わってきて、少し安心する。
動画に込めた、遅れてきた本音
ゆずが撮った「たそがれステイツ」の動画をあんに送る流れ、発想が優しい。
その中に渉(北村有起哉さん)の動画が混ざってるの、もう構えた。
「なんでもっと言ってくれなかったのか」って言葉、痛いくらい正直。
一緒に乗り越えたかったって涙ながらに伝える姿、見てる側も息詰まる。
見終えたあん(仲間由紀恵さん)の表情が、簡単に答え出せない感じでまた刺さる。
まとめ
第10話は、別れたから終わりじゃない関係を丁寧に描いてた。
渉(北村有起哉さん)の遅れてきた本音も、あん(仲間由紀恵さん)の揺れる気持ちも、どっちも否定できない。
誰かが悪いわけじゃなくて、タイミングと伝え方の話なんだと思わされる。
静かな回なのに、感情の余韻が長く残る回だった。
(ゆめのん)

