『小さい頃は、神様がいて』第4話、さとこの一言が心に刺さる夜(感想)(ネタバレがあります)

本ページはプロモーションが含まれています

第4話は、静かな涙が自然と頬を伝うような回だった。
さとこ(阿川佐和子さん)の「私の仕事はね、凛をあんまり早く大人にしないこと」という言葉が、胸の奥に残り続けてる。
声を荒げるでもなく、ただ真っ直ぐに出た一言。
強さよりも優しさが勝つ瞬間って、こういうことかも。
見終わってもしばらく動けなかった。

娘夫婦の突然の死、そして孫との再出発

慎一(草刈正雄さん)とさとこ(阿川佐和子さん)は、娘の妙子とその夫を事故で亡くし、「たそがれステイツ」を一時離れることに。
残された孫の凛(和智柚葉ちゃん)と真(山本弓月くん)は、ふたりと一緒に暮らすことになった。
悲しみを抱えたままの帰宅、それでも“家族としての再スタート”が始まる。
どの表情にも、我慢と優しさが入り混じっていて、画面越しでも空気が少し重くなる。
でも、その重さの中に確かな希望が見えた。

あん(仲間由紀恵さん)の「パーティーをしよう」から始まる灯り

事情を知ったあん(仲間由紀恵さん)は、奈央(小野花梨さん)と志保(石井杏奈さん)に話をして、「お帰り&ようこそのパーティーをしよう」と提案する。
“悲しいことの後に、笑ってもいいんだよ”というメッセージみたいな企画。
テーブルの上の料理も、部屋の明るさも、みんなの表情も少しずつほぐれていく。
子どもたちの笑い声に混じる涙が、誰にも見えないところで落ちてる気がした。
優しさでつながる瞬間が、こんなにも尊いなんて。

「ママはどこ?」――真の問いに揺れる空気

パーティーの最中、真(山本弓月くん)がぽつりと「ママは? ママはどこにいるの?」と聞く。
その一言で、空気が一瞬止まった。
凛(和智柚葉ちゃん)は咄嗟に頭を下げ、「この子にはまだ人が死ぬってことがわからないんです」と謝る。
小さな肩に乗った大人の責任。
それを見ているさとこ(阿川佐和子さん)の目が、静かに揺れてた。
痛みと愛情が入り混じる、忘れられない場面だった。

「早く大人にしない」――さとこの覚悟

凛がいない場所で、さとこ(阿川佐和子さん)はぽつりと呟く。
「私の仕事はね、凛をあんまり早く大人にしないこと。難しいけどね」
このセリフに込められた意味が深すぎて、息をするのを忘れた。
早く立ち直らせることが“優しさ”に見えるけど、子どもが子どもでいる時間を守ることも愛。
“簡単な強さ”よりも、“時間のかかる優しさ”を選んだ彼女の背中が美しかった。
まるで、光がゆっくりと沈む夕方みたいに、静かで温かい。

SNSが泣いた「さとこさんの言葉」

放送直後、SNSは涙の声であふれた。
「『凛を早く大人にしないこと』って言葉に泣いた」「さとこさんの覚悟が刺さった」「子どもが子どもでいられるって大事」といった投稿が次々に流れた。
“子どものために泣ける大人”って、本当に尊い存在。
観ている人たちの心までそっと撫でるようなセリフの力に、みんなが浸っていた。
ドラマなのに、どこか現実とつながって見えた夜だった。

まとめ

第4話は、“優しさの定義”を静かに問いかけてきた。
さとこ(阿川佐和子さん)の覚悟、あん(仲間由紀恵さん)の寄り添い、そして凛(和智柚葉ちゃん)の小さな強さ。
誰も大きなことは言わないのに、言葉のないところで深く伝わってくる。
「早く大人にしない」って、愛の究極形なのかもしれない。
見終わってからも、その言葉が心の中でずっと響いている。
(みかんてぃ)

「小さい頃は、神様がいて」の関連グッズを楽天ブックスで探す
「小さい頃は、神様がいて」の関連グッズをAmazonで探す