『ちょっとだけエスパー』第2話、四季の過去が重すぎて静かに泣いた(感想)(ネタバレがあります)

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第2話、最初はコメディみたいに進んでたのに、最後で急に心を締めつけられた。
文太(大泉洋さん)の“ちょっとだけエスパー”設定も気になるけど、今回は完全に四季(宮崎あおいさん)の回。
明るい笑顔の裏に隠してたものが、静かに明かされた瞬間、息するのを忘れた。
「辛い」って言葉がこんなに軽く聞こえる日が来るなんて思わなかった。

“ちょっとだけエスパー”の奇妙な日常、じわじわ深まる違和感

文太(大泉洋さん)が働く「ノナマーレ」は、何もかもが不思議。
飲むと他人の心が“触れている間だけ”聞こえるカプセルとか、社長の兆(岡田将生さん)からの意味不明ミッションとか。
「世界を救う」っていう目的のわりに、どの仕事も地味すぎる。
だけど、そんな奇妙な世界の中で、四季(宮崎あおいさん)だけはやけにリアル。
文太を“本当の夫”だと思い込んでる彼女の目が、本気すぎて、逆に怖い。
空気の中に「なにかズレてる」感じがずっと残る。

“仮の夫婦”のはずが、四季の世界ではそれが現実

文太(大泉洋さん)は困惑してる。
仕事のルールで「人を愛してはいけない」と言われてるし、そもそもこの関係は仮のもの。
でも、四季(宮崎あおいさん)はその“仮”を信じきってる。
「夫婦なのに!」って怒る姿、ただの勘違いじゃなく、心のどこかで必死に縋ってるのがわかる。
彼女にとって文太は、失った現実の“代わり”なんだって気づいたとき、背中がゾッとした。
愛が痛みにすり替わっていく瞬間って、こんなに静かなんだ。

ミッションの裏で描かれた、壊れた心の背景

箱根・大涌谷を舞台にしたミッションは一見ドタバタ。
花咲かエスパーの桜介(ディーン・フジオカさん)も、レンチンエスパーの円寂(高畑淳子さん)も、アニマルお願いエスパーの半蔵(宇野祥平さん)もいて、笑えるテンポで進む。
だけど、笑いが一段落したあとにくる静けさが怖かった。
半蔵の一言で、四季の過去が明らかになる。
夫を目の前で事故で亡くして、その現実を受け入れられなかった。
文太を“その夫”だと思い込んでいる。
その説明を聞いても、文太の目にはただ優しさと戸惑いだけが残ってて、見てるこっちがつらい。

「誰でもいいのよ」の言葉が胸を刺す

円寂(高畑淳子さん)の「誰でもいいのよ。帰ってきてくれるなら」という台詞、あれは残酷すぎる真実だった。
愛する人を失った心って、現実よりも“幻”のほうが優しいのかもしれない。
四季(宮崎あおいさん)の笑顔はそのまま涙の裏返しだったんだって思ったら、もう無理だった。
第2話でここまで深掘るなんて、覚悟してなかった。
視聴者の「そういうことだったのか…」「辛すぎ…」って声が完全に共感しかなかった。

エスパーたちの明るさが救い、でもどこか儚い

コミカルな掛け合いをしていたエスパー仲間たちも、実はみんな心に傷を抱えてる。
それがわかった瞬間、この物語のトーンがガラッと変わった。
明るい人ほど、過去を笑いでごまかすのがうまい。
桜介(ディーン・フジオカさん)の優しい笑いも、半蔵(宇野祥平さん)の穏やかさも、全部“痛みを包む皮”みたいに見えた。
このドラマ、ほんとに「ちょっとだけ」どころじゃない。
心の奥をガッと掴んで離さない。

まとめ

第2話は、SF要素の裏にある“喪失と再生”の物語だった。
四季(宮崎あおいさん)の過去が明かされて、文太(大泉洋さん)との関係が一気に現実的に変わる。
笑っていた時間のあとに来る沈黙が、こんなにも重く感じるなんて。
人の心を読める力よりも、“信じたい幻”のほうがよっぽど強い。
それでも文太が彼女を責めなかった優しさに、希望が見えた気がした。
(ましゅまろん)

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