『ちょっとだけエスパー』第3話、桜介(ディーン・フジオカさん)の過去が切なすぎて胸がギュッ(感想)(ネタバレがあります)

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第3話、静かに泣けるやつだった。
いつもはチャラくて余裕ある桜介(ディーン・フジオカさん)が、今回はまるで別人みたいに繊細で、見てるこっちまで息が浅くなった。
文太(大泉洋さん)の「心の声が聞こえる力」も、四季(宮崎あおいさん)の柔らかい存在感も、この回では全部“家族”というテーマに吸い寄せられてた気がする。
笑えるシーンもあるのに、後半の静けさがずっと残る。

桜介(ディーン・フジオカさん)が背負っていた“花”と“罪”

なでると花が咲くエスパー・桜介。
その明るい力の裏に、まさかこんな過去が隠れてたなんて。
17歳になる息子・紫苑(新原泰佑さん)の名前には、桜介が昔選んだ“花”の想いが詰まってた。
でも、彼はもう「父親」じゃない。
特別養子縁組で親子関係が完全に消えたと知った時の彼の沈黙が、音のない悲鳴みたいだった。
漁港での幸せな日々から、過去の仲間との決裂、そして殺人。
花を咲かせる手が、かつて人の命を奪った手だなんて、残酷な対比すぎる。
だからあの花屋の笑顔が痛いほど優しい。

文太(大泉洋さん)が思い出した“父の声”

桜介の話を聞いたあと、文太(大泉洋さん)がぼんやりしてたの、すぐ分かった。
四季(宮崎あおいさん)が「何か思い出してた?」って声をかけたときのあの間。
幼い頃の文太は、縁日で父親とはぐれて泣きながら探してた。
「もし、親父の心の声が聞こえたら」って願った小さな自分を思い出してたんだよね。
今の“ちょっとだけエスパー”の力が、その願いの続きみたいに見えて泣けた。
人の心を聞くって優しさでもあるけど、同時に痛みも背負う。
文太の力は、まさにそのバランスの上で揺れてた。

半蔵(宇野祥平さん)と円寂(高畑淳子さん)、それぞれの“ちょっとだけ”の重み

半蔵(宇野祥平さん)の過去も刺さった。
犬を救いたくて罪を背負った元警察官。
「その人の願望が現れるんじゃないかな」って言葉が、全員の力の意味を示してた気がする。
円寂(高畑淳子さん)は“念じると温かくなる”力を持ってるけど、その裏にまだ秘密がある感じ。
清貧な生活をしている彼女の孤独が、じわじわと見える。
それぞれの“ちょっとだけ”が、現実と後悔の延長線にあるのがこのドラマの妙。
小さな力でも、ちゃんと痛みがある。

縁日で交差する“守りたい”気持ち

今回のミッションは「爆発で人が死ぬのを止める」。
派手な展開なのに、描かれてたのは「誰を守るか」って話だった。
文太(大泉洋さん)は、父とはぐれた少年を助け、桜介(ディーン・フジオカさん)は息子の紫苑を守り、半蔵(宇野祥平さん)は犬の佐助を救った。
それぞれの行動が過去の傷を癒やすようで、見てるだけで胸が温かくなる。
神社の夜、縁日のざわめきと花の光。
その中に、「もう一度誰かを信じたい」っていう静かな祈りがあった。

兆(岡田将生さん)の存在が少し怖い

カプセルを渡して力を与える兆(岡田将生さん)、今回もどこか余裕の笑みを浮かべてた。
「発現する力は本人の資質次第」って言葉が、第3話でさらに重く響く。
拾われた桜介が、力を手に入れて幸せになれるわけじゃないっていう現実。
兆の目的が本当に“世界を救うこと”なのか、少し疑いたくなる。
優しくも冷たいこのキャラが、後半でどう動くのか気になる。

まとめ

第3話は、静かな涙がじわっとくる回だった。
桜介(ディーン・フジオカさん)の花咲かせる力が、償いみたいで苦しくて、でも綺麗だった。
文太(大泉洋さん)の「心を聞く」力も、優しさの形が変わっただけで、根っこは同じ。
四季(宮崎あおいさん)、半蔵(宇野祥平さん)、円寂(高畑淳子さん)も、それぞれの“ちょっとだけ”が心に残る。
涙よりも静かな後味が続く、そんな1話だった。
(ゆめのん)

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