【コーチ】第1話、唐沢寿明さんの“老け演技”が渋すぎて逆にかっこいい(感想)(ネタバレがあります)

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第1話、静かな導入かと思いきや、あの向井(唐沢寿明さん)の存在感に全部持ってかれた。
冴えないおじさんかと思えば、言葉の一つ一つが妙に深くて刺さる。
益山(倉科カナさん)の焦りとプライドのぶつかり方もリアルで、働く人みんなの心に刺さるやつ。
警察モノなのに、まるで“人生リセット講座”みたいな温度差が絶妙。
唐沢さん、白髪も白髭も似合いすぎて、逆に渋カッコいい。

益山(倉科カナさん)の迷いとプライドが痛いほどわかる

若くして係長になった益山(倉科カナさん)のプレッシャー、見てて胃が痛くなるレベル。
年上の部下、頼りない若手、どっちにも気を使いながら仕事回すあの感じ。
頑張ってるのに「やりづらい」って思われるの、ほんとしんどい。
殺人事件の捜査中でも、自分の立場ばっか気にしてしまう現実感がすごい。
倉科さんの表情の作り方が丁寧で、泣く寸前の“こらえる顔”がたまらなかった。
退職届を出す寸前に見せたあの疲れ切った背中、ほんと人間のリアルそのもの。
そこに向井(唐沢寿明さん)が現れる流れがもう完璧だった。

向井(唐沢寿明さん)の「冴えないおじさん」に全部詰まってた

第一印象、“ただの疲れたおじさん”なんだけど、話すたびに空気が変わる。
白髪、白髭、ちょっと猫背。
でも目だけは鋭い。
向井(唐沢寿明さん)が放つ言葉って、静かだけど重みがある。
「コーチ」という肩書きより、“人生の先輩”って感じ。
刑事ドラマの緊張感の中に、ちょっとした温かさを持ち込む演技がさすがだった。
走る部下たちの後ろを疲れた様子でついていく姿もリアルすぎて泣けた。
“できないふりしてるけど実は全部見えてる”っていう、唐沢さんの芝居の深さが光る。

事件の真相と、益山の覚醒

殺人事件の裏にあったのは、家族のすれ違いと信じたい気持ち。
娘・里絵(山口ことねさん)と、地下アイドル・工藤(吉澤要人さん)の関係が明らかになる流れがドラマチックすぎた。
真犯人を追うシーンでのチームのバラバラ感、まさに“現実”。
でも、向井(唐沢寿明さん)が益山を一喝する瞬間、空気が一変した。
「信じて指示しろ、それが上司だ」って一言がカッコよすぎる。
その言葉で益山が覚醒して、全員が息を合わせる展開に鳥肌。
最後に犯人を逮捕した後のあの静かな笑顔、全部報われた感じがして泣いた。

唐沢寿明さんの“老けすぎ”が逆に味わい深い

ネットでは「55歳設定にしては老けすぎ」ってざわついてたけど、個人的には大正解。
白髪も白髭も、疲れた足取りも、すべて“経験の象徴”として機能してた。
唐沢さんの実年齢より上に見えることで、“人生を何周もしてきた人”感が出てたのが最高。
むしろ「渋すぎて目が離せない」。
あの哀愁と優しさの混ざった表情は、誰にも真似できない域にきてると思う。
警察モノなのに、セリフの裏に人生論が流れてて、心が整う不思議なドラマだった。

まとめ

第1話は、ただの事件解決ドラマじゃなく、“再生”の物語だった。
益山(倉科カナさん)の成長も、向井(唐沢寿明さん)の静かな導きも全部が響いた。
唐沢さんの“老け演技”は驚きじゃなくて、説得力の塊。
「おじさんの優しさってこういうことかも」と思わせてくれる。
チームが再び動き出した瞬間の空気が温かくて、第2話が待ち遠しい。
このドラマ、ただの刑事モノじゃない。心に残る“人間ドラマ”だった。
(さくらん)