文太(大泉洋さん)たちのミッションが進むほど、胸の奥の不安がじわっと広がっていく感じで、第5話は気づけばずっと手汗が止まらなかった。
四季(宮崎あおいさん)がエスパーとして目覚めたのに、それを兆(岡田将生さん)へ言い出せない空気とか、ヴィラン側の登場タイミングとか、いろいろ詰め込まれてるのに全部が大事な意味を持ってそうで気が抜けなかった。
そして最後の“あの呼び方”で一気に頭が真っ白になって、気持ちの整理が追いつかない回だった。
四季(宮崎あおいさん)にエスパー発現、なのに報告できない不安定さ
文太(大泉洋さん)のEカプセルを飲んだ四季が、まさかの吹っ飛ばしエスパーに覚醒。
本来なら「仲間が増えた!」みたいな空気になってもおかしくないのに、文太たちは兆(岡田将生さん)に言いに行けず、雰囲気がどんより。
“エスパー発現=いいこと”って単純じゃない世界だからこそ、四季の能力覚醒に緊張の影が差してた。
四季自身も自分の力が何を意味するのか分からないまま現場へ向かう姿が、危ういのに必死で、胸の奥が少し痛くなるような存在感だった。
1万人がかかる特別ミッション、そしてヴィラン側との衝突
兆からの緊急招集で、文太たちに課されたのは「青いケースを奪ってウイルステロを止めろ」という重すぎる任務。
そこに久条(向里祐香さん)、市松(北村匠海さん)、紫苑(新原泰佑さん)まで現れて“1000万人を救うために阻止する側”として立ちはだかる流れが、善悪って言葉でまとめられない複雑さを帯びていた。
それぞれの“救いたい未来”がぶつかり合っていて、戦いのシーンは能力よりも迷いの多さが印象に残る。
誰も簡単に敵とか味方とか決められない空気で、ただのアクションじゃない重さがずっと漂っていた。
“白い男”(麿赤兒さん)の登場で世界線が一気に揺らぐ
「ジャンクションを戻しにきた」と宣言しながら現れた白い男(麿赤兒さん)が雪のようなものを降らせた瞬間、画面の雰囲気が別の世界に触れたみたいに変わった。
久条・市松・紫苑が一気に消されていく描写は静かなのに凄みがあって、時間そのものがねじ曲がったような不思議な寒さが流れた。
彼が何を戻そうとしているのか、その“基準”がどこにあるのかが謎すぎて、見ている側の思考もバラバラにされる感覚。
この瞬間から、物語が別の段階に踏み込んだのがわかるくらいに空気が変わっていた。
ラストの“文太の死の夢”がすり替わる…兆(岡田将生さん)の呼び方が怖い
雪の空を見上げる四季の姿のあとに流れた“文太が死ぬ夢”。
でもそこにいたのは文太じゃなくて兆。
過去に見ていた映像が上書きされるような不気味さがあって、その瞬間の鳥肌の立ち方がすごかった。
そして、いるはずのない四季を見かけた兆が、文太たちの前では「四季さん」と呼んでいたのに、ひとりになった瞬間だけ「四季」と呼んだのが決定打。
あの小さな呼び方ひとつで、四季の“夫”の正体や、誰がどの時間を生きているのか、全部が疑わしくなる。
このラストのために第5話が積み重なっていたんじゃないかと思うくらいの衝撃だった。
SNSの予想が大混乱、「本当の夫って誰?」の声
視聴者からは「兆さんが本当の夫?」「時間軸ズレてる?」「未来から来た説ある」「四季が実は1万人の中に含まれてて救いに来たのでは?」など、もはや考察というよりパニックに近い反応が大量。
呼び方の変化一点だけでここまで物語が揺らぐのすごすぎる。
四季が兆に向かって「私、兆さんに会ったことありますか?」と言う次回予告の一言もあって、緊張感がさらに跳ね上がっている印象。
どの説もあり得そうだから、安心できる居場所がひとつもない。
まとめ
第5話は、エスパーの発現やミッションよりも、最後の数十秒で世界観ごとひっくり返される回だった。
文太(大泉洋さん)の優しさと、四季(宮崎あおいさん)の揺れ、兆(岡田将生さん)の静かな違和感が交差して、物語が一気に不穏なほど深いところに入っていく。
“救うべき命”の数じゃなく、“誰を救いたいのか”が核心なんじゃないかって思わせられて、続きが怖いのに見たくて仕方ない。
胸のざわつきがそのまま残るような、不思議な余韻のある回だった。
(ちーず姫)

