『ちょっとだけエスパー』第5話、兆の“未来を変える理由”が深すぎて頭が追いつかない(感想)(ネタバレがあります)

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文太(大泉洋さん)たちがヒーローみたいに戦ってるのに、どこか胸の奥がきゅっと冷える感じがずっと残る第5話。
四季(宮崎あおいさん)がふわっと力を発現した瞬間はかわいいのに、その裏で兆(岡田将生さん)が動かしている計画が重たすぎて、ただのSFじゃなくて感情の奥がざわつく世界になってた。
そしてあのラスト。四季の悪夢が“すり替わるように変わる”瞬間で、一気に息をのんだ。

四季(宮崎あおいさん)が“吹っ飛ばしエスパー”に…でも秘密が増えて落ち着かない

文太(大泉洋さん)のEカプセルを間違えて飲んだ四季が、ふっと息を吹くだけで人を吹っ飛ばす能力を発現。
無邪気に「ビットファイブ!」なんて名前までつけちゃう四季のテンションと、内心『これ…兆に言うべき?』と震える文太の温度差がかわいいのにヒリヒリする。
桜介(ディーン・フジオカさん)や円寂(高畑淳子さん)たちも文太の挙動に「え…言わないの?」みたいな空気出してて、見てる側もそわそわ。
“ちょっとだけ”のはずが、四季の存在だけで一気に大事になっていく気配がして、胸のざわつきが止まらなかった。

兆(岡田将生さん)の部屋で明かされた“未来を変える理由”が重たすぎる

緊急招集で呼び出された文太たちに、兆が突然「最近変わったことありませんか?」と探りを入れるシーン、空気が一気に冷えた。
文太の「ありません!」に、桜介たちが無言で“嘘やん…”って顔するのが地味に面白くてつらい。
そして文太だけ居残りさせられ、兆がディシジョンツリーを見せながら語るシーン。
過去と現在が枝みたいに繋がって未来が形づくられる…って説明、静かな声なのに刺さる。
兆が変えようとしている未来は「10年後、1万人が死ぬ大惨事」。
ただの社長じゃなくて、“未来を設計してる人”みたいな存在感で、怖いのに惹きつけられる。
文太の「ちょっとだけのはずでしょ?」の情けない声が、逆に現実味あって胸がぎゅってなった。

青いアタッシュケースを巡る戦いに“ヴィラン側”が参戦

ウイルステロを止めるため、青いアタッシュケースを奪って海に沈めるというミッション。
文太たちが協力しようとした瞬間、前回のラストで衝撃を呼んだ九条(向里祐香さん)、市松(北村匠海さん)、紫苑(新原泰佑さん)が登場。
彼らのエスパー能力は、九条がモスキート音、市松が脱水させる涙系、紫苑が電流。
この3人も“1000万人を救うために動いている側”で、視点が変わるだけで文太たちがヴィランになるのが怖い。
文太が市松に触れたとき聞こえた「1000万人が死ぬ、あんたのせいで」の心の声。
1万人と1000万人、数字の差が大きすぎて、どちらが“正しい未来”なのかわからなくなる。

白い老人(麿赤兒さん)の登場で世界線が一気にゆがみはじめる

突然現れた白い扮装の老人が「ジャンクションを戻しに来た」と告げ、晴天なのに雪のようなものを降らせて市松たちを消すシーン。
静かなのに圧が強くて、時間が巻き戻るような不気味さがあった。
兆の言う“分岐点”と彼の動きがどう繋がってるのか、まだ見えないけど確実にヤバい存在ってわかる。
そしてこの老人の存在が、未来の正しさをさらに混乱させてくる。

悪夢の“倒れていた人”が文太→兆に変わった瞬間の衝撃

雪を見上げる四季の脳裏に浮かんだ映像。
これまで“文太が倒れていた”悪夢だったのに、今回は倒れていたのが兆。
四季の視界の切り替わり方があまりに滑らかで、現実と夢の境界が溶けるような鳥肌シーン。
SNSが「兆は四季の本当の夫?」「だから愛しちゃいけない?」とざわついたのも納得。
“悪夢=未来の断片”だとしたら、時間が混線してる可能性が高くて、頭が追いつかないのにおもしろすぎる。

まとめ

第5話は、ビットファイブの活躍よりも、兆(岡田将生さん)が未来を変えようとする理由と、四季(宮崎あおいさん)の悪夢が塗り替わる不気味さで一気に物語が深くなった回だった。
文太(大泉洋さん)の“ちょっとだけ”では済まない重さと、ヴィランとヒーローの境界が揺れる感覚が、見終わってからもしばらく胸に残る。
未来がどっちに向かっているのか、誰の正義が正しいのか、全然わからないのに惹きつけられてしまう。
SFとしても、ヒューマンとしても、物語が一段深い場所へ潜った気がした回だった。
(ゆめのん)

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