第1話、やさしい会話なのに胸の奥にズシッと残る感じ。
花村薫(波瑠さん)と日高茉海恵(川栄李奈さん)の間に流れる空気が、ただの仕事仲間以上で。
言葉の一つひとつが沁みる。
誰かに「あなたはすごい」って言われるだけで涙が出ること、あるよね。
このドラマ、泣かせ方が静かで、温度がちょうどいい。
不器用な薫(波瑠さん)と、まっすぐな茉海恵(川栄李奈さん)の出会い
会社を辞めて、転職に苦戦してた薫(波瑠さん)。
偶然受けたベンチャー企業「RAINBOWLAB」の面接で、茉海恵(川栄李奈さん)と出会う。
そこで突然、「娘・いろは(池村碧彩ちゃん)の替え玉ママになってほしい」なんて頼まれる展開。
一瞬“フェイク”って言葉の軽さに戸惑うけど、茉海恵の真剣な眼差しに引き込まれていく。
波瑠さんの薫、表情が硬いのに目の奥は優しい。
川栄さんの茉海恵は、明るいのにどこか疲れた笑顔で、バランスが絶妙。
ふたりの出会いが、物語の軸になるのが一瞬でわかる。
いろはとの時間が、薫の心を少しずつほどく
茉海恵(川栄李奈さん)の仕事が急に入って、薫(波瑠さん)はいろはの相手をすることに。
夕食を一緒に食べて、寝かしつけて、気づいたら一緒に寝落ちしてる。
その穏やかな時間の中で、薫の表情がほんの少し柔らかくなる。
波瑠さんの静かな演技が本当にうまくて、心のドアがゆっくり開いていく感じ。
いろはの無邪気な笑顔が、薫の「居場所のなさ」をそっと溶かしていくのがわかる。
こういう小さな変化を丁寧に描くの、好き。
夜食のシーン、ふたりの言葉がまっすぐ心に届く
夜、リビングで並んで夜食を食べる薫と茉海恵。
茉海恵(川栄李奈さん)が「薫さんがいてくれて助かりました」って言う時の声、優しすぎた。
薫(波瑠さん)が「最近ちょっと自信を失っていた」と漏らすと、茉海恵は即答で「薫さんはすごい!」。
あの一言に、涙腺がゆるんだ人、多かったと思う。
「自分の価値を下げちゃダメ」って言葉、励ましなのに現実感があって、ちゃんと刺さる。
ただのセリフじゃなくて、心の底から出た声に聞こえた。
二人の距離が少しだけ縮まる瞬間、あたたかいのに切ない。
“期待される”ことの重さと、それを超える優しさ
東大卒ってだけで勝手に期待されて、勝手に失望される。
薫(波瑠さん)のその言葉、リアルだった。
茉海恵(川栄李奈さん)は「失望するやつに引っ張られるなんて時間のむだ」と言い切る。
この潔さが最高。
誰かの評価で生きるんじゃなくて、自分を信じることの大切さをそっと教えてくれる。
この会話のテンポ、まるで本当の友達同士みたいで自然。
波瑠さんと川栄さんの掛け合い、静かな熱がある。
自己肯定感が満たされるドラマ、心の栄養補給みたい
SNSで「自己肯定感が満たされた」って感想が多かったけど、本当にそれ。
“励まし”を押しつけない優しさがあって、見てるだけで心がゆるむ。
誰かにちゃんと認められることの力って、すごい。
薫(波瑠さん)が少し笑うだけで、見てるこっちまで救われた気持ちになる。
フェイクの関係なのに、そこにある絆は本物。
タイトルの「フェイクマミー」が、皮肉じゃなくて愛の形に変わっていくのがいい。
まとめ
第1話は、出会いと優しさの物語だった。
薫(波瑠さん)の不器用な心と、茉海恵(川栄李奈さん)のまっすぐな言葉が、まるで光と影みたいに響き合う。
静かな夜食の時間が、人生の再スタートみたいでぐっときた。
「あなたはすごい」って言葉をもらえるだけで、人は変われる。
このドラマ、きっと来週も心の奥をそっと撫でてくる。
(みかんてぃ)