『フェイクマミー』、第9話の苦しすぎる決断に呼吸止まった(感想)(ネタバレがあります)

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第9話、胸の奥ギュッと掴まれる展開すぎて動揺した。
花村薫(波瑠さん)と日高茉海恵(川栄李奈さん)、スタート地点も性格も違うのに、いつの間にか同じゴールを目指して並んで走ってる感じ。
でも今回は、その歩幅がずれる音がハッキリ聞こえてしまって苦しかった。
いろは(池村碧彩さん)の未来、会社、公表、嘘、責任。
全部が薫の胸の中で衝突して、静かに決壊する回だった。

薫(波瑠さん)の“ニセママ”が報じられた瞬間から空気が変わった

報道が出た途端、保護者と報道陣の声が雪崩みたいに学校へ押し寄せる。
薫(波瑠さん)は表情こそ乱れないのに、背中の呼吸が細かくなってるのがわかる。
茉海恵(川栄李奈さん)はすべて公表すると言い切るけど、薫は違う着地点を探してた。
いろは(池村碧彩さん)の未来と会社RAINBOWLABのために、嘘を守るという選択肢。
正解なんて無いのに、その無理矢理な道を真っ直ぐ歩こうとする姿が痛かった。
竜馬(向井康二さん)と智也(中村蒼さん)も、薫の意志に押されて頷く。

RAINBOWLABが揺れる中、慎吾(笠松将さん)の動きが不穏すぎる

三ツ橋食品が買収を発表した瞬間、社内の空気はざわっと濁る。
茉海恵(川栄李奈さん)が娘の存在を隠していたことも追い打ちになり、社員たちの視線は迷いの色。
そこへ慎吾(笠松将さん)が静かに駒を進めてくる。
いろは(池村碧彩さん)に直接接触しようとするその姿が、優しさでも交渉でもなく“奪い取り”を連想させる冷たさ。
会社も娘も、利益と力でセットに扱っているみたいで寒気した。

そして告白の瞬間、薫(波瑠さん)の声が凪みたいに静かだった

「私は、日高いろはさんの母親ではありません」
その一文が空気を止めた。
薫は自分を加害者にして、茉海恵といろはを守るために嘘の罪まで背負った。
金銭を受け取って母を演じたーーなんて自己犠牲の言葉。
自分の未来と信用を地面に置いて、2人を守る壁になる選択。
あの優しさは強さなのか、弱さなのか、簡単に言い切れない。

「自首します」と乗り込むパトカー、その後ろで響くいろはの声が刺さった

薫は振り返らなかった。
いろはの泣き声が夜の空気を震わせるのに、薫は前だけ見て車に乗り込む。
正義でも救いでもなく、痛みだけが残る背中。
視聴者のSNSには「全部背負わなくていいのに」「泣いた」「ここからハッピーになる道ある?」って悲鳴みたいな投稿があふれてた。
わかる、わかりすぎる。
救いは遠いのに、まだ諦めたくない気持ちが残る回だった。

まとめ

第9話は甘さよりも苦味が勝つのに、心が離れない。
薫(波瑠さん)の決断は、美談じゃなくて生傷みたいな優しさで、見てて息が浅くなる。
茉海恵(川栄李奈さん)といろは(池村碧彩さん)への想いが、罰という形でしか表せなかったのが苦しい。
それでも、この物語がまだ終わらないなら希望を探したくなる。
ラストの叫びが次回まで胸に刺さったまま。
(さくらん)