第9話は日高茉海恵(川栄李奈さん)と娘・いろは(池村碧彩ちゃん)のやりとりが、静かに刺さってくる回だった。
いろはの「行く」という一言が、子どもなはずなのに覚悟を感じるくらい重くて、茉海恵の涙に視聴者の心も揺れた。
触れた言葉がそのまま体温になって伝わる、そんな親子の会話。
画面越しなのに抱きしめたくなる切なさがずっと残った。
本橋慎吾(笠松将さん)の突然の呼び出し、いろはの揺れる心
深夜、いろは(池村碧彩ちゃん)は本橋慎吾(笠松将さん)に呼び出される。
自分の父親が慎吾であること、さらにクラスメートの圭吾(高嶋龍之介くん)がきょうだいだと告げられる展開が衝撃で、幼い心に背負わせるには重すぎる真実だった。
さらに慎吾は「RAINBOWLAB」を守るためにも、本橋家に来てほしいと説得。
優しいようで計算も感じる誘いが、いろはの胸を複雑にかき乱す。
家族という言葉の温度が、ここでは少し違って感じた。
「ママのところを離れる」いろはの宣言と嘘の匂い
翌朝、いろはは茉海恵(川栄李奈さん)に「慎吾のところへ行く」と告げる。
父に会いたかった気持ちを正直に話しながら、「ドレスも買ってくれる」「ほしいもの全部」と説明する姿は、子どもらしい夢と不安が混ざっていて胸が痛い。
フランス料理の話をするいろはに、茉海恵は静かに問い返す。
その声色は優しいのに、真実を見抜いている鋭さが滲む。
「好きじゃないって知ってる」で心が止まった。
抱きしめた腕の強さ、言葉より強い愛の証明
慎吾とのやりとりを知った茉海恵(川栄李奈さん)は涙を流しながらいろはを抱き寄せる。
「いろはがいるから頑張れた」「いろはがいない人生なんて意味がない」その言葉はまっすぐで、息をするみたいに自然な愛だった。
いろは(池村碧彩ちゃん)も「ごめん」と返す声が震えていて、その幼さと誠実さにこっちまで喉が熱くなる。
親子の言葉が痛いほど温かい。
手を離さない抱擁がすべてを語っていた。
SNSの声も涙まみれ、共感の波が止まらない
放送後、SNSには「抱きしめるシーンで泣いた」「嘘を見破る表情が優しすぎる」といった声が次々広がった。
川栄李奈さんの包み込む演技と、いろは役・池村碧彩ちゃんの繊細な表情に心を撃たれた人が多い。
親子の愛が画面の向こうで震えながら伝わるからこそ、言葉が胸に残る。
「演技上手すぎ」との反応もうなずける回だった。
涙の跡が温度を持って残る、そんな余韻。
まとめ
第9話は、言葉より抱擁が強いと教えてくれた回だった。
日高茉海恵(川栄李奈さん)といろは(池村碧彩ちゃん)の涙は、悲しいだけじゃなく強さも宿していた。
本橋慎吾(笠松将さん)の存在が親子を揺らしながらも、愛はしっかりそこにあった。
可愛いとか優しいではおさまらない気持ちが画面からあふれてきて、静かに心を掴んだ。
(みかんてぃ)

