『フェイクマミー』、第7話の空気が冷たすぎて震えた(感想)(ネタバレがあります)

本ページはプロモーションが含まれています

第7話、静かな場面でも心の奥がザラッとして落ち着かない感じ。
薫(波瑠さん)と茉海恵(川栄李奈さん)が、それぞれ日常を装って動いてるのに、背後から黒い幕がじわじわ寄ってくるような圧。
さゆり(田中みな実さん)と慎吾(笠松将さん)が近づいてきた瞬間、空気がほんのり凍る。
会話の温度が一段下がるのがわかって、いつ息をしていいのか迷うくらい。
視線のぶつかり方ひとつで、言葉よりずっと怖い予感が走った。

怪文書の波紋とサマーキャンプの準備が不穏すぎる

“1年1組に偽りの母親がいる”という怪文書が学校に出回り、ざわざわする空気が止まらない。
柳和会の母親たちは、まるで噂の熱を楽しむみたいに動いていて、サマーキャンプの準備がやけに張り詰めた雰囲気をまとっていた。
食材担当を任された薫(波瑠さん)は、さゆり(田中みな実さん)の態度が急に変わった理由をずっと気にしている。
周りの声は普通なのに、一人だけ風向きが違う時のあのモヤモヤ。
笑顔の下に隠した警戒心が、押し返しても押し返しても戻ってくる感じ。
サマーキャンプのはずなのに、全然“夏”っぽい軽さがない。
静かに積み重なる違和感が、足元に落ちていくみたいだった。

茉海恵(川栄李奈さん)、上場審査の緊迫感と鬼の栗田の存在

RAINBOWLABはいよいよ上場の大詰め。
茉海恵(川栄李奈さん)は、鬼の栗田(山崎樹範さん)が審査担当だと知って、社員たちと必死に想定問答のブラッシュアップ。
会議室の空気はきゅっと締まり、言葉のミスが全部運命を変えそうな緊張感に満ちていた。
当日になった瞬間、彼女の背筋がすっと伸びるのが、画面越しでもわかる。
普段の柔らかい表情とは違って、決めるときは決める人のオーラが滲む。
その一方で、どこか胸の奥に「今日だけじゃ済まない何か」が潜んでいるようにも見えて、不安がひっそり膨らむ。
成功への一歩が、ちょっと怖い影を連れてきてるように感じた。

さゆり(田中みな実さん)が薫へ放った一言に肌が冷える

終盤、薫(波瑠さん)の前に現れたさゆり(田中みな実さん)の表情が、いつもの柔らかさを完全に捨てていた。
経歴を調べ上げたことをさらりと言い、慎吾(笠松将さん)の元部下だったことを指摘。
その声色が妙に静かで、逆に怖い。
「あなた一体何者?」と押し込むように詰め寄るその近さが、見ているこっちにも圧として伝わる。
薫が「だますつもりはなかったんです」と搾り出すと、さゆりの目はさらに冷たく沈んだ。
茉海恵(川栄李奈さん)と慎吾が元恋人だったことまで口にしたあと、落とすように「嘘つき…」。
その一言が、部屋の温度ごと凍らせるレベルで鋭い。
声のトーンより、言葉選びの残酷さが刺さって息が詰まる。

慎吾(笠松将さん)から届いた花束とDNA鑑定書の衝撃

上場成功を迎えた茉海恵(川栄李奈さん)の元に、慎吾(笠松将さん)から届いたバラの花束。
最初は祝福のギフトかと思ったのに、添えられていたのは“おめでとう”のメッセージと、DNA鑑定書。
慎吾といろは(池村碧彩さん)が親子である証明書。
こんな置き土産、悪意の香りが濃すぎる。
赤いバラの華やかさと、紙に刻まれた冷たい事実の組み合わせが、背筋をぞわっと撫でていく。
きれいな花ほど棘が痛い、みたいな残酷さ。
この瞬間、慎吾とさゆりがただの“嫌な人”では済まない存在に変わった気がした。

本橋夫婦の異様な圧とSNSのざわめき

さゆり(田中みな実さん)と慎吾(笠松将さん)が揃った時の空気、画面の色味が変わったように感じるほど不気味。
SNSで「怖すぎ」「まじでホラー」と言われていたのも納得。
ふたりの静かすぎる迫り方が、叫ぶよりずっと怖い。
“追い詰める”というより、“逃げ道を最初から塞ぐ”タイプの圧。
そこにキャスティングの強度が乗って、視聴者のざわつきが止まらないのも当然だった。
本橋夫婦の異様さは、第7話のラストにしっかり刻みつけられた感じ。

まとめ

第7話は、静かな不安がじわじわ侵食してくるつくりで、気づいたら息を呑んでいた。
薫(波瑠さん)と茉海恵(川栄李奈さん)の頑張りや優しさが、さゆり(田中みな実さん)と慎吾(笠松将さん)の冷たい動きに押し潰されそうで、見ていて胸がざわつく。
ラストの花束とDNA鑑定書は完全に決定打で、今後の関係がどう崩れていくのか怖いのに気になってしまう。
心が休まらないのに、続きを待たせるこの感じ、クセになる。
(こころん)