『フェイクマミー』第6話、優しさが胸に落ちる抱きしめ方ずるすぎ(感想)(ネタバレがあります)

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薫(波瑠さん)が母・聖子(筒井真理子さん)に思い切って全部を打ち明けたのに、その瞬間から心がぎゅっと縮むような空気になって、第6話は最初から胸がずっと落ち着かなかった。
涙をこらえる薫の顔も、それを待っていた竜馬(向井康二さん)のまっすぐな視線も、どれも優しいのに苦しくて、気づいたら息を飲んでいた。
“ニセママ”の仕事で見つけた新しい自分と、母に受け入れられない痛みがぶつかる感じがリアルで、感情がずっと揺れ続けていた。

薫(波瑠さん)が母・聖子(筒井真理子さん)に告げた本音の重さ

検査入院中の聖子(筒井真理子さん)に会いに来た薫(波瑠さん)は、会社を辞めたことも、偽装受験で“ニセママ”を名乗っていたことも、全部を素直に伝えた。
キャリアだけが自分の価値だと思っていた過去と、ニセママ業の中で気づけた新しい自分を、少し震える声で語る姿が胸に刺さる。
それなのに、聖子は「だまされてるに決まってる」と言い切り、薫の努力や迷いに触れようともしない。
“犯罪者なんて育ててない”という言葉は、娘を守りたいがゆえの暴走なのか、それとも価値観の壁なのか…どちらにしても薫の心を突き刺すには十分。
画面越しでも薫の肩が小さく震えるのがわかるほどで、その場の冷たさが病室全体に広がっていくような感覚だった。

「出てって」の一言で崩れ落ちる薫の心

聖子の「もう何も聞きたくない、出てって」という声は、怒りよりも拒絶の重さが強くて、見ている側の胸の奥までズキッと響いた。
薫(波瑠さん)は本当は嫌われたくなくて、それでも正直に向き合わなきゃって覚悟をもって話していたのに、全部が否定されてしまう。
母の価値観の中で“正しい娘”でいたかった思いと、自分の人生を生きたいという願いがぶつかる瞬間は、言葉にできない痛みでいっぱい。
病室の扉が閉まるときの静けさが、関係まで断ち切られたように見えて、余韻がじんわりと沈み込んできた。

病院の外で待っていた竜馬(向井康二さん)の優しさが沁みる

涙をこらえながら病院を出る薫(波瑠さん)を、竜馬(向井康二さん)が何も言わずに待っていた姿、その一瞬でもう胸がきゅっと締め付けられる。
薫が「ダメなことしてるって分かってるけど、知ってほしかった」と涙声で言うと、竜馬は逃げずに正面からその気持ちを受け取る。
“頑張ってるのねって言ってほしかった”という言葉がこぼれ落ちる瞬間、薫の孤独が全部あらわになるようで、涙が止まらない表情が切なすぎた。
竜馬がそっと抱きしめて「一緒に帰りましょう。(退院する)お母さんと」って優しく言う声が、柔らかいのに力を持っていて、見ているこちらまで救われる。
ただの慰めじゃなくて、薫の弱さも涙も丸ごと抱きしめる感じが、あまりに自然で、深い優しさだった。

SNS大盛り上がり、“竜馬かっこよすぎ問題”が発生

放送後のSNSには「ときめきが止まらない」「優しすぎて涙出る」「好きにならない方が無理」みたいな感想がずらっと並んでいた。
ベストなタイミングで現れて、ベストな言葉と抱きしめ方をする竜馬(向井康二さん)が、まるで現代版の王子様みたいだと盛り上がる声も多い。
第6話は物語的には苦しい話が多かったのに、竜馬の抱擁一つで希望が差し込む感じがあって、その落差が心に残る回だった。
優しいだけじゃなく、薫の痛みを理解しようとする姿勢が“本当の支え”として描かれていて、感情ごと持っていかれた視聴者が多かったのがよくわかる。

まとめ

第6話は、親子のすれ違いの痛みと、誰かに寄りかかってもいいと思える瞬間の尊さがぎゅっと詰まった回だった。
薫(波瑠さん)の涙、聖子(筒井真理子さん)の不器用な愛、竜馬(向井康二さん)の優しさ。その全部がぶつかって、静かに心を揺らしてくる。
つらい出来事の中で、誰かがそばにいてくれるだけで世界の色が変わるんだって感じさせられるような、温度のある物語だった。
見終わったあともしばらく胸が温かくて、じわっと余韻が残り続ける。
(みかんてぃ)

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