FOGDOG 最終回、カッパ男との決着と“相棒”の意味(感想)(ネタバレがあります)

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第10話、錐(平祐奈さん)と猿渡(丸山隆平さん)が挑んだ未解決事件の結末。
横河(波岡一喜さん)が“カッパ男”として姿を現し、錐がさらわれる展開は最後まで息を詰めて見ていた。
環境音や匂いを手がかりに現在地を報告する錐の記憶力。
がむしゃらな猿渡の行動と組み合わさって、欠落を補い合うバディの力が描かれた。
そして鬼頭(高橋克典さん)の“私刑”を止める言葉が、父・十四郎の残したものと重なり胸に刺さった。

錐(平祐奈さん)の欠落が武器になる瞬間

相貌失認を抱える錐(平祐奈さん)が段ボールに閉じ込められた時。
聞こえるベルやシャッター音、漂うカレーやラーメンの匂いまで記憶し、猿渡(丸山隆平さん)へ的確に伝える。
顔を覚えられない代わりに、環境すべてを手繰り寄せる力が発揮される場面だった。
彼女の“欠落”が生存と真実をつかむ武器に変わる、その強さが印象的。
恐怖の中でも冷静さを失わず、仲間に道を示す姿に痺れた。

鬼頭(高橋克典さん)と十四郎の言葉

鬼頭(高橋克典さん)が横河を裁こうとした瞬間。
錐(平祐奈さん)の口から出たのは「人を裁くことじゃない、真実を突き止めるんだ」という父・十四郎(山口馬木也さん)の言葉。
その一言が、鬼頭の手から銃を下ろさせた。
相棒を失って傾きかけた彼に、“相棒の言葉”を思い出させた瞬間だった。
錐が父の記憶を受け継ぎ、仲間を引き戻す力になる構図に胸が熱くなった。

猿渡(丸山隆平さん)の熱と信頼

無鉄砲な猿渡(丸山隆平さん)は、錐の言葉と感覚を信じ抜く。
常識外れの突撃と、彼女の冷静な分析が噛み合った時、事件の霧は晴れていく。
型破りなのに信頼の芯を持つ姿は、昭和的な熱血刑事像をアップデートしていた。
「お前の言うことを信じる」と背中を押すような存在感が、錐の欠落を輝かせていた。
相棒だからこそ成立する奇跡のバランスだった。

“擬似バディ”と“本物の相棒”の対比

横河=カッパ男が掲げていた「救い」は、子どもたちを支配するための擬似的な絆だった。
居場所を奪い、連れ出すことで関係を固定するだけの関係。
それに対して錐と猿渡は、弱さを補い合うことでつながっている。
同じ“欠落”が支配にもなれば、相棒の力にもなる。
その対比がラストでくっきりと描かれ、物語全体のテーマが浮き彫りになった。

希望のエピローグと次なる布石

錐(平祐奈さん)が一人暮らしを決め、獅子王(福山翔大さん)に「今度デートしてみる?」と返す場面。
猿渡(丸山隆平さん)が〈みかん部屋〉に復帰し、牛尾(梶原善さん)や豹頭(八村倫太郎さん)と再始動する場面。
それぞれの未来が少しずつ動き出す描写に、希望の色がにじんでいた。
そして「桃太郎」になぞらえられた展開で、まだ出てこない“キジ”の存在を示唆するような演出。
視聴者の間で「シーズン2あるの?」と期待が一気に膨らんだ。

まとめ

最終回は、カッパ男の正体と決着だけでなく、“相棒とは何か”を問い直す回だった。
錐(平祐奈さん)の欠落が光に変わり、猿渡(丸山隆平さん)の熱さと信頼がそれを支えた。
鬼頭(高橋克典さん)の涙も含め、全員の弱さと強さが交錯していた。
希望を抱かせるエピローグと、次への布石。
“欠落を武器に変える”物語は、まだ続きがあると信じたくなるラストだった。
(ゆめのん)

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