ドラマ「ふたりエスケープ」第4話の感想(ネタバレあり)

本ページはプロモーションが含まれています

出演キャストのおさらい

本作の主演は先輩役を演じる岩本蓮加さんと、後輩役を演じる冨里奈央さんです。
先輩は「可愛いが取り柄の無職」として振る舞い、後輩は締め切りに追われる「限界漫画家」という設定です。
二人の“逃げる/暮らす”をテーマにした日常コメディになっています。

第4話のあらすじ振り返り

二人暮らしの生活で、原稿料で奮発して“生ハムばかり”を食べるという贅沢な暮らしに飽き始めた先輩と後輩。
先輩が後輩に「寿司のイラストを描いてほしい」とお願いします。
後輩は寿司のイラストを描く代わりに、白猫を描いて渡します。
先輩はその白猫のイラストを「ずっと飼いたかった猫」と位置づけ、“エア猫”「ちくわぶ」と名付けて可愛がり始めます。
一方で「このまま逃げてばかりじゃダメだ」という空気も漂い、逃避的な暮らしがいつまでも続くわけではないことが暗示されます。

良かったポイント

岩本蓮加さんと冨里奈央さんの掛け合いが自然で、軽くて楽しい空気が安心できました。
「イラストを頼んだら白猫だった」というズレのユーモアが、この二人らしさを際立たせていて面白かったです。
“逃避”というテーマが、ただふざけるだけでなく「妄想→創作→実践」という流れで描かれていたのも好印象でした。
“エア猫ちくわぶ”という非現実的だけど心地よい存在が、二人の現実逃避の象徴として機能していたのも良かったです。

気になった/惜しいと思ったところ

ただ、この回でも「逃避して楽しい」という面が強めで、「現実とどう向き合うのか」「変化をどう迎えるのか」の描き込みが少し物足りなかったです。
例えば、寿司のイラスト→猫という展開の意図や、なぜ生ハムから次が“寿司/猫”だったのかの流れがやや説明不足に感じました。
また、先輩・後輩それぞれの仕事や人生観がもう少し掘れていれば、笑いだけでなく深みも出たかなと思います。

次回予想&期待すること

次回は、二人が逃避だけでなく「現実に落ちていく」、あるいは「変化を受け入れる」瞬間が来ると思います。後輩の漫画の締め切りが差し迫ったり、先輩の無職状態が何かしら波を起こしたり。
“ちくわぶ”が象徴する逃避が、何かしらの転換点になって、二人が少し現実に戻るような展開が出てきたら、グッときそうです。
また、二人の関係性が「先輩・後輩」だけでなく「共犯逃避パートナー」から「各自の人生を生きる仲間」に変わるような変化が見られたら嬉しいです。
(あいちゃん)

「ふたりエスケープ」の関連グッズを楽天ブックスで探す
「ふたりエスケープ」の関連グッズをAmazonで探す