最終話、あったかい余韻に包まれるみたいなラストで涙出そうだった。
先輩(岩本蓮加さん)と後輩(冨里奈央さん)の現実逃避は、いつもみたいにゆるいのに、最後は確かに未来につながってて可愛い以上の何かが心に残る。
机とか酒樽とか、どうでもよさげな物たちに感謝して笑って、連載が終わって無職になっても、2人の歩幅だけはずっと揃ってる感じ。
タイトル「ふたりエスケープ」が物語のゴールじゃなく始まりだったってわかった瞬間、胸の奥がふわっと熱くなった。
無くして気づく日常と、無職が2人に落ちてきた日
先輩(岩本蓮加さん)が帰ってこなかった日、後輩(冨里奈央さん)はふいに思う。
いつも家にあるものって当たり前じゃなくて、そばにある奇跡なのかもしれないって。
机も酒樽もバカみたいに丁寧に感謝して、2人で笑ってるのに、突き刺すみたいな連絡が入る。
編集からの電話で連載終了、未来がまっ白。
漫画家と無職のタッグが、晴れて無職×無職になっちゃうのマジで嵐。
でも絶望しない2人が好きだし、不幸すらネタに変えてしまう空気がすごく優しい。
居酒屋のテーブルで語る作戦会議、解決しないのに希望がある
連載が終わって、未来がゆっくり崩れてるのに、2人は笑いながら酒を飲む。
居酒屋のテーブルは沈む場所じゃなくて浮かぶための救命具みたい。
働き方も未来も決まらないまま店を出て、深夜の街を歩く。
現実逃避を思い出しながら進むその道は、破綻じゃなくて自由の形みたい。
一歩ずつ無職のまま風に揺れて、それでも「まだ大丈夫」って言ってる背中が優しい。
一緒に逃げてた時間が無駄じゃなく、ちゃんと次のページの下書きになってたんだって思えた。
「現実逃避を漫画にしたら?」その提案が未来の鍵だった
夜の街のネオンを浴びながら、先輩(岩本蓮加さん)がぽつり。
逃げ続けた日々を漫画にすればいい、と。
後輩(冨里奈央さん)はそれを聞いてふと立ち止まり、すぐに何かを掴んだ顔になる。
ひらめいたタイトルを耳元でそっと伝えると、先輩は笑わず派手に褒めず、ただ一言だけ。
「私さ、そのタイトル好き」
その柔らかい声が、誰よりの承認だった。
未来を決めるのは結果じゃなくて隣の温度なんだよって言われた気になった。
原稿に刻まれた新しいタイトル、それが全部だった
ラストシーン、デスクの上には逃げた日々の残骸じゃなく宝物が並んでた。
缶、酒樽、落書き、夜の景色、全部がこの作品の足跡。
その真ん中に置かれた新作漫画の原稿に、タイトル「ふたりエスケープ」。
このドラマの名前が、2人の選んだ未来そのものになってる。
タイトル回収なんて言葉より深くて、胸の奥がほどけていくみたいな余韻だった。
誰かと一緒に逃げるって、前に進むより勇気いるのかもしれない。
まとめ
最終話は、逃げ続けた日々がただの逃避じゃなく「2人で生きる選択」に変わる瞬間だった。
先輩(岩本蓮加さん)と後輩(冨里奈央さん)の距離は、未来よりも確かな日常だった。
無職も不安も夜道も全部ネタになって、タイトルになって、物語になった。
「ふたりエスケープ」は終わりじゃなく始まりだと思えるラスト。
ふわっと背中を押される優しい余韻が、いつまでも消えない。
(ちーず姫)

