最終回、画面の空気が張りつめてて、瞬きするのも惜しい感じだった。
高木将(間宮祥太朗さん)と猿橋園子(新木優子さん)が積み上げてきた時間が、最後に一気に試される展開。
その中でも、園子と東雲の向き合い方が強烈すぎて、見終わったあともしばらく頭から離れなかった。
答えを出す話じゃなくて、考え続けるしかないラストだったと思う。
22年前のいじめが引き起こした連鎖
物語の始まりは、同窓会で掘り起こされたタイムカプセル。
卒業アルバムの顔が塗りつぶされていた時点で、もう不穏さは全開だった。
犯人が、紫苑の婚約者だった刑事・宇都見だと明かされたとき、復讐の理由は理解できても納得はできない。
いじめが一人の人生だけじゃなく、周囲の人生まで歪ませていく怖さがずっと残る。
東雲晴香(深川麻衣さん)が書いた「正しさ」
園子の同僚である東雲が書いた記事は、事実としては間違っていない。
でも、その正しさが誰かを傷つける形になるのが苦しい。
「みんなノリで石を投げる」という言葉は鋭くて、読んでる側にも刺さる。
東雲(深川麻衣さん)の怒りは理屈じゃなくて、長年積もった感情そのものだった。
園子(新木優子さん)が選んだ距離の取り方
東雲に正論をぶつけられても、園子は感情で返さない。
「良いことと悪いことは、人によって違う」という言葉が、このドラマの核だった気がする。
全部を断罪することも、全部を許すこともしない。
園子(新木優子さん)が選んだのは、自分で選び続ける責任を信じる立場だった。
ヒーローになれなかった高木将(間宮祥太朗さん)
高木は、自分が過去に何をしたのかと向き合わされ続けた人物。
誰かを守るヒーローになりたかったはずなのに、その過去が一番近くの人を傷つけた。
娘の花音がいじめられる展開は、見ていて本当にきつい。
高木(間宮祥太朗さん)は強い人じゃなくて、弱さを抱えたまま生きる大人だった。
園子と東雲がぶつかった意味
「いじめっ子は一生変わらない」という東雲の言葉は、痛いほど分かる。
それでも園子は、「人が自分で良いことを選ぶ力」を信じる道を選んだ。
どっちが正しいかじゃなくて、どっちも間違えながら生きてる感じがリアル。
東雲が流した涙が、怒りだけじゃないことを物語ってた。
まとめ
最終回は、答えを提示しないまま終わったのが印象的だった。
園子(新木優子さん)と東雲(深川麻衣さん)の対峙は、正義と正義の衝突。
高木将(間宮祥太朗さん)の弱さも含めて、人は簡単に善にも悪にもなれないと突きつけられる。
見終わったあと、自分ならどう選ぶかを考えさせられるラストだった。
(あやぴょん)

