『良いこと悪いこと』第8話、リコーダーの音が頭から離れない回(感想)(ネタバレがあります)

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第8話、見終わったあともずっと胸の奥がザワついてる。
高木将(間宮祥太朗さん)と猿橋園子(新木優子さん)の空気が重たいまま進む中で、突然差し込まれる“音”。
物語の流れだけでもしんどいのに、CM前の映像で一気に別の怖さが乗っかってくる。
説明されない違和感って、こんなに残るんだって実感した回だった。

羽立の死と、取り戻せなかった時間

“博士”こと森智也に恨まれていると知り、羽立(森優作さん)を助けに向かう高木たち。
でも結果は最悪で、森を捕まえることもできず、羽立の命は戻らない。
ここで一気に物語の温度が下がる感じがする。
みんなで夢を語った映像に、犯人が隠したい何かがあるはずなのに、DVDの行方すら分からない。
後悔と手遅れが重なって、画面が息苦しい。

花音(宮崎莉里沙ちゃん)の一言で繋がる点と線

仲間と別れて、娘の花音(宮崎莉里沙ちゃん)を迎えに行く高木将(間宮祥太朗さん)。
ここで花音の何気ない言葉から、担任が森(古舘佑太郎さん)だと気づく流れが鋭い。
子どもの視点が、大人たちの詰まりをほどいていく感じ。
森がDVDを持っていると分かり、「イマクニ」で園子(新木優子さん)や小山(森本慎太郎さん)に伝える場面も緊張感高め。
日常と事件が隣り合ってる怖さがある。

森(古舘佑太郎さん)の怒りが刺さりすぎる

後日、高木のもとへ現れる森。
高木たちを前にした森の言葉が、とにかく重い。
「都合のいいことだけ思い出して、それのどこが向き合ってるんですか?」って責め方、胸にくる。
高木(間宮祥太朗さん)の「ちゃんと向き合って生きようとしてるんだ」という言葉も、正論なのに届かない。
過去の傷が、まだ現在形で生きてるのが分かるシーンだった。

花音の行動と、DVDに映っていた“ドの子”

高木と森を仲直りさせたい花音が、DVDが原因だと思って学校で動くのが切ない。
大人の問題に、子どもが必死に手を伸ばす構図が苦しい。
その後、森が語る本音。
羽立を本当は助けたかったこと、“ドの子”への悪口を止められなかったこと。
DVDに映っていた「瀬戸紫苑です」と名乗る女の子の姿で、空気が一変する。
「私の夢は、ピアニストになることです」という言葉が、あまりにもまっすぐで痛い。

リコーダーの音が意味するもの

第8話で一番ざわついたのが、CM前のリコーダー映像。
顔の見えない誰かが吹くリコーダーと、並べられた音階。
「ソ ラソミレドド ラ」「ソミミ ドレ」。
後から意味を知って、背中が冷える。
物語の外側から殴られる感じの演出で、考察が止まらなくなる。
ただの不気味じゃ終わらせないのが、このドラマらしい。

まとめ

第8話は、物語も演出も全部が不穏で、余白が多い回だった。
高木将(間宮祥太朗さん)と園子(新木優子さん)が向き合おうとするほど、過去の声が大きくなる。
DVDに映った“ドの子”と、リコーダーの音が示すもの。
まだ全部は見えないけど、確実に核心に近づいてる感じがする。
静かなのに、ずっと心が落ち着かない回だった。
(みかんてぃ)