『良いこと悪いこと』第9話、あだ名の由来が重すぎて言葉失う(感想)(ネタバレがあります)

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第9話、見てる途中から胸の奥がずっとざわざわしてた。
高木将(間宮祥太朗さん)たちの過去が少しずつ形になっていく中で、今回はとにかくしんどい回。
軽いノリで呼ばれてたと思ってた“ドの子”って言葉が、こんな背景だったなんて。
思い出すたびに、空気が一段階重くなる感じが残る話数だった。

残る標的が高木と小山だけになった緊張感

連続殺人事件は終盤に差し掛かって、残る標的は高木と小山の2人。
タイムカプセルを掘り起こしたことが、ここまで大きな連鎖になるのが怖い。
第9話は、事件の進行以上に「過去を掘り返す」色が強かった。
逃げ場のない感じが、画面全体に張りついてた。
見てる側も、過去の教室に戻される感覚になる。

スナック「イマクニ」で語られた忘れられていた存在

スナック「イマクニ」でDVDを見ていた森(古舘佑太郎さん)が語り出す、“ドの子”の話。
それまで名前すら曖昧だった瀬戸紫苑が、急に現実の人物として浮かび上がる。
5年1組のクラスメートで、クラス替え早々にいじめに遭い、不登校から転校。
忘れられていたのが、むしろ残酷に感じる。
語られるたびに、当時の教室の空気が再現されていくのがつらい。

“ドの子”というあだ名が生まれた瞬間

瀬戸紫苑は自己紹介で「音楽が得意」と話していた。
でもリコーダーのテスト中、高木たちの悪ふざけが気になって集中できず、最後の“ド”を外してしまう。
その一瞬を逃さず、高木将(間宮祥太朗さん)が笑いながら言葉を投げる。
「あいつ、音楽得意なんじゃないの?」
「ドが出ないからドの子だ!」
この軽さが、いじめの始まりとして一番きつい。

笑いのノリで積み重なるいじめの描写

ノートに「ドの子」と落書きされる。
リコーダーに触ると「得意なことができなくなる」と言われる。
全部、子ども特有の悪ノリとして処理されてるのが本当に苦しい。
誰かが止めないと、そのまま日常になる怖さがそのまま描かれてた。
見てる側も、無言になるしかない場面が続く。

SNSが荒れた理由が分かる回

放送後、SNSで「えげつない」「見ててしんどい」「最低すぎる」って声が出るのも当然。
過去の高木たちが、あまりにも無邪気に残酷だった。
子どもだから許される話じゃないラインを、完全に越えてる。
この回で一気に、事件の動機に現実味が出た気がする。

まとめ

第9話は、物語の核心に一歩踏み込んだ回だった。
“ドの子”という言葉の軽さと、受け取る側の重さの差が残酷。
高木将(間宮祥太朗さん)たちの過去が、ただの背景じゃなく罪として浮かび上がった。
見終わったあと、簡単に気持ちを切り替えられない余韻が残る。
このしんどさも含めて、忘れられない一話だった。
(みかんてぃ)