第9話、空気が刺すみたいに冷たくて、見終わったあとしばらく呼吸のリズムが戻らなかった。
澪(恒松祐里さん)と眞希(恒松祐里さん)の“切り替わり”が今までで一番鋭くて、愛衣那(永瀬莉子さん)が違和感を覚える瞬間が、こっちにも静かに伝染してくる。
巧巳(橋本将生さん)との会話を聞かれてしまうあの場面も、心臓の音だけがうるさく響いて、嫌な予感がずっと背中に張り付いてた。
眞希が秘密を明かす時の震える空気と、愛衣那が言い放った刺すような言葉、その温度差が怖いくらい生々しい回。
澪と眞希、同じ顔なのに“違う心”がぶつかる瞬間が痛い
片桐澪(恒松祐里さん)と、その中に潜むもうひとつの人格・眞希。
崖から転落したあと、澪が何も覚えていなくて、目を覚ましたら知らない男が倒れていたという話を巧巳(橋本将生さん)にした瞬間に意識を失う流れが、不安をそのまま映像化したみたいで手が震えた。
眞希はその落下の時に母の形見のブレスレットを落としていて、それに気づいた巧巳が「探しに行く」って迷いなく言うのも優しすぎて切なくなる。
同じ身体の中で澪と眞希が全く別の重荷を背負わされてる感じが、静かに胸を絞り上げてくる。
愛衣那(永瀬莉子さん)の違和感が“確信”に変わる瞬間の緊張がすごかった
愛衣那は澪のほんの小さなズレにすごく敏感で、だからこそ眞希と巧巳が話している姿を見た時のショックが痛いほど伝わった。
「ねぇ澪…?それとも…眞希?」という声の出し方が、疑いとも怒りとも悲しみとも取れて、心がぎゅっと縮む。
目の前の相手が“推しのメンバーの1人じゃない”と気づいた時の、あの複雑すぎる感情を永瀬莉子さんがそのまま表情に浮かべてて、めちゃくちゃリアルだった。
澪への愛が強すぎるほど、眞希という存在を受け入れるスペースが全くなくて、気持ちが暴走するのも分かってしまう。
眞希の告白が優しすぎて、愛衣那の言葉が鋭すぎて、見てて苦しかった
愛衣那が「巧巳くんと話してるの聞いたよ。誰なのあなた?」と迫って、眞希が「私は澪の別人格。信じられないのは分かるけど…ごめんなさい」と答えるシーン。
眞希の声が澪より少し低くて、でもめちゃくちゃ丁寧で、謝る必要なんてないのに謝っちゃうところが胸に刺さる。
その直後に愛衣那が言い放つ
「あんたなんかいなくなればいい」
「消えて偽者」
「澪を返してよ」
この言葉たちの破壊力がえぐくて、体が一瞬固まった。
眞希が“澪を守っている側”なのを知ってる視聴者からしたら、本当に息が止まるレベルでしんどい。
SNSで「やめて愛衣那!」って叫んでる人たちの気持ち、ほんと全力で分かる。
愛衣那の“強火ゆえの暴走”が恐ろしくてリアル
愛衣那って澪への愛情が濃くて、信頼も深くて、だからこそ眞希の存在を“脅威”みたいに感じてしまうのも分かる。
でもその感情が言葉になった瞬間、氷みたいに冷たい刃になるのがこのシーンの怖さ。
「澪の幸せ」を誰より願ってるはずなのに、そのために眞希を切り捨てようとする矛盾が、人間の感情の複雑さをそのまま突きつけてくる。
眞希の表情が一瞬だけ曇るのが痛くて、優しい人ほど傷つく構造なのが見てて辛すぎた。
SNSのざわつきが異常なレベルで共鳴してた
放送直後のタイムラインは「澪を返してって言うの残酷すぎ」「眞希かわいそう」「愛衣那怖い…」の洪水。
「眞希さんを守りたい」「愛衣那の気持ちも分かるけど声が鋭すぎる」みたいな声もあって、視聴者の感情が完全に分裂してたのが印象的。
恒松祐里さんの一人二役の演技がすごすぎて、同じ顔なのに本気で別人に見えるから、余計にこの対立が生々しく胸に迫る。
第9話はただの“告白シーン”じゃなくて、人の心の闇と愛情の暴走が真正面からぶつかった、かなり強烈な回だった。
まとめ
第9話は、眞希の優しさと愛衣那の強火ぶりが真っ向から衝突して、静かなのに胸の奥がギュッと締めつけられる回だった。
巧巳(橋本将生さん)が澪と眞希をどちらも大切にしようとする姿も、2人が抱えてるものの重さも、どれも簡単に片付けられない。
愛衣那(永瀬莉子さん)の言葉が鋭く突き刺さるのも、澪への愛が深すぎるゆえの“暴走”なんだと思うと複雑で、眞希が背負ってきた過去を思うとさらに苦しい。
それでも物語が動くたび、誰もが壊れそうな均衡で立っているのが分かって、次回が怖いのに気になってしまう。
こういう痛みを残す回、しばらく引きずるタイプ。
(あやぴょん)

